卒業研究・中間発表会

乗り切ってきました。テーマは「マンデルブロ集合」、そのまんまです。
中間発表では、うちのコースの3年生全員と2年1年の希望者がプレゼンテーションで発表を行います。制限時間は10分。聴衆は30人ほどの生徒と先生です。

他の人の研究では、実験が豊富だったり実用化などの明確な目標のあるものが多く、純粋科学の数学分野の研究はある意味浮いた存在でした。(ロボット関係が3テーマあったのをはじめ、物理系では「色ガラスの脱色」、生物系では「皮膚常在菌」、情報系では「合成音声」、などなど)

そんな感じで今日の発表にのぞみました。マンデルブロ集合は定義や性質がとても説明しづらく、おそらく理解してもらえずに「で?」という反応で終わると思っていたのですが、実際には、マンデルブロ集合(とその親戚)の摩訶不思議な図柄を立て続けに映し出していると、多くの人が驚いて見入ってくれていました。(やっぱりあの図柄は人をひきつける力があるようです)

あとは、漸化式と初期値を変えた場合のマンデルブロ集合を描写するために作った、自作のプログラムのことも結構ウケたようです。とはいっても、自分自身で発見した内容はきわめて少ないので、研究自体のレベルはかなり低いです。「成果十分の研究発表」というよりは「みんなにマンデルブロ集合のすごさを知ってもらうプレゼン」という感じだったと思います。

でも、僕はそれで十分です。一人でも多くの人があの不思議な図柄を見て感動してくれれば、それが研究をやっていて最高にうれしいことです。

漸化式の乗数を変えた場合の検討はほぼできたので、これからは、初期値を変えた場合の規則性を検討し始めます。こっちはパターン数がはるかに多いのでちょっと骨です。がんばって、そして楽しんで、やっていきたいと思います!