"Space Odyssey" 4部作

去年すでに一度読んでいた、「2001年宇宙の旅」「2010年宇宙の旅」「2061年宇宙の旅」「3001年終局への旅」の「オデッセイ4部作」をこの1ヶ月ほどでいっぺんに読み通しました。

結論:エウロパには間違いなく表面の氷の下に液体の水があり、そこにはきっと何かしらの生命がいます。
現実に、NASAは1997年に「エウロパには液体の水が存在するとみられ、そこに生命が存在する可能性も極めて高い」と発表しています。これは期待大。


戦争に使うお金を全部とはいわずとも、そのうちの何割かでも振り向ければ、今の技術力なら、有人火星探査どころか有人木星ミッションもできるでしょう。エウロパに着陸して生命を有無を調べに行くことだって夢じゃありません。最大の課題の推進システムは、原子力エネルギーを使えば水や水素をそのまま推進剤に使って加速できます。さらに、エウロパで水を汲み取れば、それをそのまま帰りの推進剤に使えます!(これは「2010年」からのパクりw)

1970年の人からすれば2007年という今日は途方もない「未来」だったといいます。同じ37年の未来でも、2007年から見た2044年はいまいちくすんで見えます。人々の気持ちの中では、1970年のほうが今よりも「未来的」だったような気がします。

本当なら80年代には火星まで行き、90年代には月面に1万人が暮らし、2001年には有人木星探査ができるという「ハズ」だった手前、少なくとも2050年ぐらいまでには木星有人探査まで実現して欲しいものですが・・・ 宇宙時代だったはずの「2007年」という時代に、いまだにこのオデッセイシリーズを読んで夢見るだけというのは寂しい話です。


最後に、ハードSF小説を読むことは、物理の勉強としては最高レベルのものですので、そこのところもどうかよろしく。