本リスト

冬休みと合宿に向け、とりあえず手元に用意した本のリスト:

う〜ん、このリスト、自分の興味の方向性を端的に示してます。サイエンス、数学、社会科学、経済学、進化論、哲学、登山、全部入ってますから。(スキーの本がないのにたった今気づいたのですが、合宿やバイト先でイヤほどやるので今更必要ないですね)

で、

現実問題として、こんなに全部読めるはずもなく、優先順位に困っているところです。とりあえず、「資本論」は厚めの文庫9巻にわたる超長大論述の本なので毎日継続的に読むつもりです(現在1巻目の後半部分) あとは、それと平行して1冊か2冊を読む体制でいきたいかと。とりあえずは、「社会認識の歩み」と「虚数の情緒」を読んでいるところです。

これを早く回せば回すほどいろんな本を読める計算ですが、実際にはのろのろ。自分に素直に反省すれば、ネットの時間を削ればこれぐらいは難なく読める量なのですが・・・(ォィダメじゃん) これからはできるだけそうしたいです。はい。

で、いくつかの本について話を。

まずは資本論

マルクス資本論」といえば皆さんご存知かと思います。「共産主義のベースと作った」と言われているだけに、「あぁ、共産主義経済書だろ?」と思われることが多いのですが、実際には資本主義の分析書であり、出版から100年以上経った現代においても十分通用する力を持っています。格調の高い文章と非常に難解な内容ゆえに、普通の本の半分〜1割ぐらいのスピードでしか読めません。

今自分が読んでいるのは、9巻中の1巻目です。ここで述べられることを簡単にまとめると、「商品と貨幣とはなんぞや」「それらはどうやって流通するんじゃ」というテーマが扱われています(あまりにも簡単すぎますが・・・) 2巻目もとりあえず購入してあって、ここでは「剰余価値」が取り上げられ、前半のハイライトとなります。早くそこに到達したいのですが、非常に難解、難解、難解・・・30分かけて10ページしか進まないのだってザラです。

それと、今のところは、三色ボールペンで線を引きながら読んでいます。何と言っても遅いというデメリットは大きいですが、やっぱり理解度が段違いですし、後から読み返しても重要なポイントがすぐ分かるのは大きなメリットです。ただ、2巻目からどうするかは未定。とりあえず、始めた意地がある&最初はやっぱり重要ということで、1巻目だけは線引きを続けます。

新書は、面白いテーマの宝庫ですが、ハズレだと思ったらすぐに捨てる勇気も必要かと思います。今は「社会認識の歩み」を読んでいるところですが、これはアタリでした。さすが岩波青版。青版といえば、「社会科学入門」と「論文の書き方」もよかったです(どちらも1950年代刊行という古さ)

虚数の情緒は、最高の数学本である以前に最高の教養本です。1000ページにわたる壮大なスケールと吉田先生の口調に圧倒されます。それ以上言うことはありません。

はるかな記憶も捨てがたいです。SETIでも知られる、カールせーガン博士の名著です。主に進化論の話ですが、それにとどまらないすごさがあります。上下に分かれていて、上はずいぶん前に読了していますが、下に突入したところでストップしていました。再スタートを見計らっているところです。たぶん、「社会認識の歩み」の次はこれです。

夏への扉は何と言ってもクラーク著。でもいつ読むかは決められていない。

ツァラトゥストラはかく語りきは、哲学と人間の講義で紹介されてその素晴らしさを知りました。進化論に則った人間論で、特に序説が素晴らしいとか。でも、哲学本は若すぎると毒になりかねないとのことで(父いわく)、ちょっと近づきがたい存在。

こんなもんで。長々と失礼しました。