パラレルワールド、そして一年間を振り返って。
とうとうこの時期です。
Stanford Universityなどのアメリカの大学の、Early Actionの結果が出る時期です。
一年前に、あのまま退却せずに闘い続けていたら、どうなっていたでしょうか? 虚無の成績や点数と格闘し、先生と毎日書類手続きのやり取りし、そして親ともめる。それまでの1年間かけていたであろう、SAT受験や成績稼ぎでも、相当に苦労したことでしょう。
そういうパラレルワールド上の自分と比較して、自分が実際に過ごしてきたこの一年間をいろいろな言葉で表してみたいと思います。
とりあえずネガティブな面から:
- 鬱
- 人間関係
- 失敗
- 斜陽
- 隠居
- 妥協
- 時間感覚喪失
なんだか重いワードが並んでます。鬱と人間関係はそのまんまのリンク。大半はクラブのせい。失敗は、クラブとか、卒業研究とか、イギリス研修を逃したこととか、2ヶ月の無駄恋とか。で、斜陽、隠居っていうのは主に成績とか勉強のことです。
次はポジティブに:
- 新趣味(山)
- SF
- 宇宙
- 哲学
- 発見
- 脱赤
- ゆとり
- まったり
- 天然化
- 柔らかくなった
何よりも新しい趣味に出会えたのはよかったです。山と自然の近くにいられることが、春から秋にかけて何よりも生きがいを感じさせてくれる時間でした。SFや哲学の魅力との出会いも欠かせません。その過程で、濃い共産主義からは足を洗いました(今も資本論をチビチビ読み進めてたりはしますが、一方的な信仰は止めました) これらをまとめれば、広い意味での発見です。そして、受験を止めたことで得られた、ゆとりとまったりとした日常。その結果起こったのが、天然化と性格が柔らかくなったこと。どれも、何にも代えられない大切なものだと思います。
とはいえ、受験をやめて失ったことは、正直言ってかなり多いです。学校面にしても、クラブにしても、今年は本当に斜陽でした。やる気をなくしたために生活のモラルも下がって、遅刻や欠席が増えて、いろんな期限も適当になりました。全ての面で締りや迫力のない怠惰の連続の一年間だったと思います。
でも、
それ以上に、この一年間で新しい素晴らしいものをたくさん得られたし、受験によって奪われていた大切なものを取り返すこともできたと思います。
一言で言ってしまえば、
「人間らしくなれた」
という、そんな得がたいものを得られた一年間です。
もう何も語ることはありません。当然、受験を止めて正解だったのは言うまでもありません。
まだまだ未熟な人間です。それでも、何とかこの一年を乗り切って、いろんなものを得られたのはとても幸せなことです。
ちょっと年末には一歩早いですが、自分の一年間を一面だけながらも取り上げて、振り返ってみました。