『下流社会』

高校の図書室の新刊コーナーにたまたま置いてあったので、山関係の本を返すついでに借りて読んでみました。

最近の格差拡大の中で下流に落ちていく人々の現状を描くのがメインの本です。しかし、資料として使われるアンケート調査などの母数が少ない上、文章の表現が非常にあいまいで飛躍が多かったため、まともな論述には程遠く、すべてを鵜呑みにしては危険な本だという印象を受けました。(文体も格調が低く説得力に欠ける) なので、今回は軽い読み物程度に流し読みモードでいきました。

論述としては問題アリの本ですが、著者の言わんとするアイデアは概ね正しいと思いますし、調査の母数などの問題は著者自身も認めていることなので、今後、より厳密な研究がなされることを期待します。

下流社会 新たな階層集団の出現 (光文社新書)

下流社会 新たな階層集団の出現 (光文社新書)