聖岳東尾根 5/14・1日目(椹島→聖岳東尾根→2700m付近)

椹島4:40→東尾根取り付き5:10→ジャンクションピーク9:35→白蓬の頭11:40/12:15→2700m地点12:40

初のバリエーションルートへの挑戦は、穏やかな未明の空とともに始まった。とはいえ、核心部は明日。今日は南アルプスらしい急登をこなして、森林限界直下まで標高差を稼ぐ日だ。

バスの運転手のおじちゃんから教わったとおりの場所から、東尾根に取り付く。(登山地図にある点線でほぼ正確。大きな岩が目印。電柱の番号を聞いておいたので、確実だった。)

ルートは、「登山道」とはいえないまでも、踏み跡はしっかりとついており、一部ゴム製?の階段のようなものもつけられていた。マーキングもしっかりしている、というか、全区間にわたってびっしりとつけられていて、一般路よりもはるかに充実している。ただし、最初の山腹をつづら折りに上がっていく区間は、足元がとてもゆるく、場所によっては落ち葉などで道がわかりにくくなっている場所もある。尾根上に出たところからは、足元は少ししっかりしてくる。

やがて雪が現れ、アイゼンを装着する。手元はストックのまま。よく締まった雪で、アイゼンがよく効く。

ヤブやルートのわかりにくい場所もなく、無事に白蓬の頭まで出てきた。赤石岳は頂上だけがガスの中だったが、雪をたっぷりと残した南アルプスが大迫力で見えていた。これから進む奥聖への稜線も確認できた。

当初はここでテントを張る予定だったが、もう少し行程を延ばして、森林限界直下の平坦地まで進んでテントを張った。大井川の谷の新緑と、山の上の残雪がよく対比している。