厳冬期の南八ヶ岳 2/3・1日目(美濃戸口→赤岳鉱泉)

美濃戸口7:00→赤岳山荘8:05/8:20→堰堤広場9:50→赤岳鉱泉11:15


たっぷり寝て5時半ごろに起きた。冬なので外はまだ真っ暗だ。外気温は氷点下10度になっており、外に置いておいた食料はしっかり凍っていた。よしよしw

朝食用のジャムとマーガリンのコッペパンを食べて、パッキングを済ませて、ザックを背負う。

・・・・お、、重いw

(それもそのはずで、帰宅後に計算した結果、今回は入山時に30kg近い荷物を担いでいたことが判明。(現地では25kgぐらいかな?と過小評価していたw) ストックを持参しなかったこともあって、「うぅ〜ん、いつもに増して足が鈍いなぁ」と思っていたのだが、普段と5kgも違えばそれも当然か; 結局、かなりの頻度でピッケルに両手でもたれかかって休憩するのだったw)




さあ出発。

冬の張り詰めた空気の中、林道を歩く。途中からさすがにヒマになったので、MP3で音楽を聴き始めるw

このあたりの積雪量は数十cm程度で、前日までの南岸低気圧で積もっただけらしかった。ただ、これだけの寒さとあって雪はよく締まっている。



1時間ちょいで赤岳山荘に到着。ちょうどベンチがあったので休憩にする。


再び歩き出すと、MP3プレーヤーが妙な具合になっていることに気づいた。音量を下げるボタンが押せないのだ。これは困ったとばかりに、しばらく立ち止まっていじってみるが、回復の兆しはなし。もやもやした気持ちで歩き出しても、やっぱり気になってまた立ち止まる・・・

どうやら、赤岳山荘で休憩したときに落とした拍子におかしくなったらしい。毎日こき使ってたので、毎日一回ぐらいは落としていたので「いつかはきっと。。」と思ってはいたのだが、まさかこのタイミングでねぇ・・・ やれやれw

んで、魔が差してやってしまった。景気付けにピッケルでコンっとwww


・・・


・・・・・・


はい、今度はメニューボタンと音量を上げるボタンも死にましたwwwww


上下ボタンと再生ボタンはタッチパネルになっているので生きていたのだが、メニューやフォルダも出せない、音量も変えられない、できるのは曲送りと再生停止だけ、という状況になってしまったw 全曲再生モードに設定していたのは不幸中の幸いだっが・・・

いまさらあがいても仕方ないので、「まぁ、テント内ではラジオばっかりだし、赤岳鉱泉より上で音楽聴くのもアリエナイし、まぁいいか〜(泣)」と納得させることにした。



それに、今回の主役は八ヶ岳なんだしね〜w



太陽が差してまいりました。



やっとのことで堰堤広場に到着。林道歩きは疲れる・・・

左岸に渡ると、そこからは登山道歩きだ。傾斜は急になるのだが、正直言って林道歩きよりずっと歩きやすい。理論上は林道の方が傾斜がゆるいし段差も無いから楽なはずなんだけど、なんででしょう?w



だんだん雪山らしくなってくる。見ての通り、トレースはかなりしっかりしています。



横岳岩峰群が見えてきた!! このあたりからは樹氷も見られるようになってきた。空気はとても冷たい。





最初に姿を現したのは、巨大な氷柱だったw


だとり着いた赤岳鉱泉は、しーんと静まり返っていた。テントは1張りもなかったw 小屋の人に聞くと平日はいつもこんな感じで、土日に集中するんだとww

テントを張り始める頃には雪が降ってきた。ただ、とても乾いた雪で、気温も低いため、払えばすぐに落ちてしまう。ということで、夏山の晴天・無風のときと同じノリでテントを設営w どう考えても金糞岳のときより楽だw



完了! このときの気温は氷点下13度。


この後は、硫黄岳に向かう道を少しだけ散歩した後、アイスキャンデー横の小さい氷の斜面を借りて、アイトレをした。(本当はジョウゴ沢の方でアイトレをやるつもりだったのだが、あまりにも雪が多すぎて断念w アイスキャンデーは通常1000円かかりますが、「歩くだけなら」ということで500円でサービスしてくれました。しっかりした青氷で、明日の赤岳に向けて良い練習となりました。)

16時ごろにはアイトレを終えて、テントへと戻った。


さて、今回の山行の夕食は、基本的に鍋である。しかも、縦走ではなく定着なので、わざわざ重量のかさむストレートタイプのスープを持参ww(とんこつしょうゆ鍋と、赤から鍋。どちらも濃縮タイプは出ていないw) 具は、豚肉・白ネギ・ニラ・えのき・まいたけを用意した。

今夜は、とんこつしょうゆ鍋+こてっちゃん野菜炒め+〆のラーメン、という、夏山では考えられない超豪勢なメニューとなった。

(ちなみに、赤岳鉱泉は小屋で水を分けてもらえる。「水作り」が常識の冬山にあってこれはありがたい。また、外トイレも温式便座になっていて快適。その代わりテント場は1000円とやや高めw)


調理中はテント内はポカポカになり、暑いぐらいだ。とはいえ、コンロを止めると瞬く間に気温は下がり、テント内でも氷点下になってしまう。

銀マットとエアマットに加えて、敷けそうなものは全て使って、底冷えを防げるようにする。

そして就寝。体はポカポカだけど、お尻だけ冷たいよ〜w