金糞岳 追分分岐まで (積雪期) (読図ミスによる敗退)

テントを背負って臨みましたが、中津尾根の取り付きがどこなのかさっぱり分からず、追分までで敗退してきました。結局林道歩きだけで終わり、行動時間は5時間強。

(気温がプラスで湿雪の降る「暑苦しい雪」の中で汗をかきまくったことと、入山者が自分だけでラッセルに体力を使ったことも敗因です。林道を歩いたのは3時間半ほどで、残りの2時間は休憩や尾根の取り付きを探して右往左往してました。ちなみに、山で一日誰にも会わなかったのはたぶん初めてですw)


詳細は地形図を使ってアレコレ説明しないといけないので省きますが、結論から言うと、現地では現在地を完全に取り違えていました。

現地でも「どうもおかしいぞ・・・」という嫌な感覚はあって、それが敗退の決め手になったわけですが、twitterにも書いたとおり、下山して落ち着いた時点では「おそらくあれで正しかっただろうけど、今回は安全策」という認識でした。

しかし、帰宅後、ネット上の情報・自分の撮影した写真・記憶・地形図を総合して考え直した結果、自分の読図が間違いだったことを断定。二転三転で自分の間違いを確信しました。決め手は、http://biwaco06.exblog.jp/11778252/(つれづれ山日記)の橋の写真と、自分の撮った写真を照合したことでした。

端的に言うと、現在地の確認を林道だからといっておろそかにしていたことと、一度間違えて思い込んでしまった「現在地」を修正できなかったこと、が大きな原因です。

技術的には、林道歩きの距離感がうまくつかめなかったことと、林道横の沢筋の通過チェックを手抜かりしていたこと。「読図では常に現在地を確かめ続けなければなない」ということは秋の読図練習でよく理解していたはずなのに・・・

さらに言えば、今回については、そこまで入念に読図しなくても、林道の曲がり具合や沢地形の感じからして、間違いに気づいて現在地を修正できるポイントはいくつかありました。にもかかわらず、一度思い込んでしまった「現在地」を修正できなかった。修正しようとしたけども、うまくできなかった。今から思えば、なんでこんな単純なミスをしていたのか・・・というぐらいです。


言わば、完全な道迷い状態だったわけであり、今回の撤退は結果として正解だったわけです。(安全に帰れる林道上であり、テント・食料も持っていたので、全く危険ではなかったのですが、道迷いは道迷いです。)

そして、原因が突き止められて本当に良かったと思っています。危うく迷宮入りになるところでした。やらかした人間がいえたことではないかもしれませんが、誰も自分を責めないからこそ、自分が自分自身に教訓を与えなければいけません。単独登山だからこそ・・・


山はナメてはいけない。自分の未熟さを改めて痛感させられた一日でした。


しっかり反省しながらも、今シーズン中にきっとリベンジします。


P.S. これだけ苦労しましたが、結局今日も核心はバイクでしたorz(片道60km) 道迷いしてもすぐに危険な状態になるわけじゃないけど、バイクだと一瞬で死ぬからねぇ・・・ 湖岸道路は風が強くて煽られまくりでした。あと、帰りは「健康パークあざい」のお風呂に入ってきました。