南アルプス北部縦走 8/25・2日目(鳳凰三山にて雲踊る!/南御室小屋→鳳凰山→早川尾根小屋)
南御室小屋6:25→薬師岳8:15/8:30→観音岳9:05/9:15→赤抜沢ノ頭11:00(オベリスク付近まで往復)11:40→高嶺12:30/13:10→白鳳峠14:10/14:20→広河原峠15:20/15:30→早川尾根小屋16:00
夜中、雨が少しだけ降った。夜明け前になっても、薄めのガスはゆらゆらと留まっていたが、出発する頃にはきれいに晴れ上がった。
わずかに残った朝もやの樹林が良い感じだ。これぞ南アといったところか。
もう一張りのお兄さんに挨拶をすると、自分と同じ行程らしい。10分ほど先に出発して行かれた。
南御室小屋を出発すると、しばらくは樹林帯の中をゆるやかに登っていく。
樹林の間から明るい岩の山が見えている。最初はそれをオベリスクと誤認したが、実際には薬師岳だったw
突然樹林が切れ、足元も黒っぽい土から明るい砂へと変わると、目の前にはこれから歩く稜線が見える。
北岳方面は相変わらずガスに閉ざされており、全貌を見ることはできない。
森林限界からは景観はうって変わって開放的となり、いかにも北アの燕あたりにそっくりな明るい砂の稜線を歩く。(そういう自分は燕岳は写真でしか知らないのだがww)
薬師岳小屋の手前ではほんの少しだけ段差の大きな岩場の下りがあり、膝痛もちの足にはややこたえる。(膝痛は坂の斜度ではなく段差の大きさに左右されるので。)
あとはほんのひと歩きで薬師岳頂上へ。頂上にいたご夫婦からきゅうりなどをごちそうになったw
ここからは真っ白な砂地歩きで観音岳を目指す。ところどころ滑りやすかったり岩場があったりするので注意。
雲が活発に動いていて、ガスに包まれては晴れるという繰り返しだった。
ここまでは割と平和だったが、観音岳からはやや急で段差のある道へと変わる。正直キツい。CT1時間の倍近くかかって赤抜沢ノ頭までたどり着いた。まぁ、その原因の大半は道じゃなくて、この大荷物と膝痛にあるんですけど・・・
赤抜沢ノ頭にザックをデポし、名物の地蔵岳オベリスクを見に行く。が、あいにくのガス。なんとかガスが切れて姿を見せた一瞬を狙ったパシャリ。
ここから高嶺まではそこそこ普通な尾根道となる。すっかりガスになってしまったが、雨が降ってくる気配は無い。
高嶺からは今回の山行でここが初めての本格的な下りとなる。累計で500mの下りがあるため、マメ対策やサポーター装着などをしておく。携帯で無事進行中の連絡も欠かさない。南アルプスは意外と街との距離が近いので、山梨側が見えれば大抵はつながる。
相変わらず雲がゆらゆらと踊っていた。山梨側から湧き上がった雲は、風によって跳ね返され、稜線を越えることができない。
・・・さぁ、ここからが大変だった。というか、この山行中で一番大変だったw
「ここは穂高か!」と言いたくなるぐらいの険しい岩稜が、標高差200mほどの尾根伝いに休み無く続く! ハイマツ帯まで下りきったときのやれやれ感といったら半端ではなかったw 膝に負担をかけないように歩かなければならなかったので、非常に苦労した。
ここからは再び土ベースの南アらしい道に戻り、白鳳峠・広河原峠を経て、最後は散歩道に近いぐらいの平坦な道を楽々歩いて、早川尾根小屋に至る。
早川尾根小屋手前の樹林帯にて。霧と樹林と太陽光のコラボレーションが素晴らしすぎる。
小屋です!
ここのキャンプ地はやや狭い。10張りぐらいだろう。携帯電話は登山道を少し戻って尾根沿いに戻ったところでつながる。
テントは昨日の南御室で張っていたのと同じ2張りw 朝先行していったお兄さんに話を聞いてみると、やっぱり自分と同じぐらい時間がかかったと言っていた。明日は北沢峠まで行ってそのまま帰宅するらしい。
雲が上空を流れたり、青空が出たりと、穏やかな夕方だった。
夕食はツナパスタ、他は昨日と同様に。あとはビールw 普段はビールは絶対飲まないけど、なぜか山に来るとビールでも飲めてしまう。
8時ごろ就寝。静かな夜だった。