南アルプス北部縦走 8/26・3日目(北岳の威容に圧倒!/早川尾根小屋→アサヨ峰→北沢峠)
早川尾根小屋6:00→アサヨ峰9:50/11:40→栗沢山13:00/13:25→北沢峠15:05
今朝もまたすばらしい晴天で始まった。いつものように準備を整えて、6時出発。
この日は左膝の調子が芳しくなく、登りでは左が痛く、下りでは右が不安という状況だった。
北岳様降臨!
樹間から北岳を横目に見ながら樹林帯を進むと、やがて樹林が切れ始めて展望が開ける。
鳳凰がだいぶ遠くなりました
北岳はややガスりがち
ほどなくして小ピーク上に出ると、そこが本日一回目の好展望ポイントだ。ちょうど出発から1時間経っていたので、ここで休憩にする。
北岳。山頂はガスっているが、張り出した巨大な尾根は重量感たっぷり。
甲斐駒をもういっちょ。休憩しているうちに、早くも雲が出てきました。
さて、再び歩き出すと、再び樹林帯に入る。
ミヨシノ頭から。向こうのピークがアサヨ峰。ここからは展望の良い稜線歩きとなる。
風向きは昨日に続いて山梨側方向に吹いていて、雲は相変わらず稜線を越えずに跳ね返されている。雲が踊っている。
北岳のガスが少し取れました。
このミヨシノ頭で休憩とする。アサヨ峰までは1時間圏内となるが、そのピークには5人ほどの人影が見えた。
非常用の装備として、合図用のホイッスルを持っているのだが、それのテストということで、手を振りながらホイッスルを吹いてみることにした。ピッ!ピッ!ピーッ!と何度かやってみると、5人のうちの1人が手を振って返事をしてくれた。やった〜w
でもって、アサヨ峰に到着。ちょうど小鳥さんがとまったところでパチリ。意外と長いこと止まっていてくれたw 「こっち向いて〜!」と祈ったのだが、さすがにそこまでサービスしてはもらえなかったww
歩いてきた稜線を振り返る。雲の跳ね返り方がやや弱まってきた。
またしても北岳。山頂部は端整だが、深い緑に覆われた大きな尾根が何本も延びている。
山頂でしばらく休憩していると、反対側から木製のピッケルを持ったおじちゃんが登ってきた。後日コメントしてくださった、「アサヨ峰のピッケル爺」さんだったわけですが、そのおじちゃんとたっぷり話し込みましたw(南ア全般、山座同定、今後の予定などなどなど)
たっぷり話し込んだところで、行動食を摂って、再び歩き出す。
ここからの区間は、今回の山行中で二番目に厳しい岩場だ。(一番目は高嶺からの下りw) 穂高周辺のように「落ちたら死ぬ」ような場所ではないが、南アにしてはかなり本格的な岩場で、一部ホールドが少なく、大きな段差を後ろ向きで降りるような箇所も多い。重荷+膝痛でなおのこと辛い。
(膝痛は、小さな段差ではほとんど問題なく、大きな段差の場合だと少し痛む、ぐらいの状況だった。どうやら、標高差はあまり関係ないらしかった。)
高嶺の下りは長く続くためかなりの疲労感があるが、こちらは岩場としての難易度こそやや高いものの、すぐに終わるため、負担は少ない。
ここからも岩っぽい道が続き、しばらく歩くと栗沢山に着く。この頃にはだいぶガスがかかってしまったが、仙水峠方面を見下ろすことができた。
さて、栗沢山から北沢峠までは標高差700mの下りとなり、尾根沿いに直接下るルートと、仙水峠・仙水小屋を経由するルートがある。早川尾根小屋の人に聞いたところ、前者の方が歩きやすいとのことで、アサヨ峰のおじちゃんからも「土ベースの膝に優しい道」との話を聞いていた。
膝痛は、基本的に段差の小さな道を歩いている限り出ることはない。だが、700mという標高差は未知数だった。期待と不安を胸に、栗沢山を後にした。
で、結果:
・・・
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はい、もうね、ちょ〜歩きやすかったですw 岩が混じっていたのは栗沢山から少しの区間だけで、森林限界から下は、いかにも南アらしい土ベースの歩きやすい道でした。つづら折だったおかげでなおのこと楽でした。
結局、ほとんど痛みを感じることなく北沢峠に到着! やはり問題は標高差ではなく段差=足場の状況だった!! 後半に向けての大きな自信につながった。
長い下りを無事にこなせ、意気揚々とテント設営。南御室・早川尾根はガラガラだったが、北沢峠は20張りぐらいのテントが。さすが南ア北部の拠点だ!
夕食。シチューに見えますが雑炊ですw ぱっと見た感じではマズそうですが超おいしいですよw おつまみは東京の街頭で配っていたキュウリのキューちゃんの小パック。