北八ヶ岳探訪 8/6・1日目(ピラタスロープウェイ〜双子池)
ピラタスロープウェイ山頂駅15:45→雨池峠16:00→林道16:45→双子池17:40
旅立ちの朝が、ついにやってきた。3ヶ月ぶりのテント山行に出発である。
例によって18きっぷでの移動である。地元の駅の一番列車に乗り込み、東海道本線・中央本線の鈍行を乗り継いで移動する。
本は新田次郎の「孤高の人」を持ってきてはいたのだが、小説以外で暇つぶし用の読み物が欲しくなったので、金山で調達。・・・日本経済新聞www だって、週刊誌とかアホくさい記事ばっかりだし、マンガって気分でもないし、何より新聞って安いじゃんw
途中の中津川ではお決まりの駅そば。中津川、松本、静岡あたりの駅そばは本当においしい!
中津川からのローカル区間は、普段なら新型車両の313系の2両で旅情もない上に結構な混雑になるのだが、今回やってきたのは国鉄型115系の3両! これはありがたいw
景色を楽しみつつ、新聞をベランベランめくっているうちに、塩尻に到着。ここが最後の乗り換えとなり、茅野まではすぐだ。
茅野で生食材の調達をする。事前に調べたはずのアップルランド(長野のスーパーチェーン)がつぶれてたり、雨が降ってきたりと、紆余曲折あったものの、何とか別のスーパーにたどり着き、ネギ・まいたけ・ウインナーなどをゲットw(山行終了後、ネギだけは二度と買うまい、と誓ったのであるが・・・)
茅野駅前からバスに乗ってピラタスロープウェイへ向かう。すでにあやしい雲行きであった。
しばらくうとうとしているうちに、バスは素敵な雰囲気の漂う蓼科高原の広葉樹林の森の中を走っていた。お金さえあればこのあたりのペンションにでも泊まってのんびりしたいもんだなぁ〜w
バスは割とあっけなくピラタスロープウェイに到着した。やっぱり涼しい〜
が、あいにくの曇り空で上はすっかりガスガス。まぁ今日は双子池に移動するだけだから、よしとしよう。
最初はゲレンデの中を上がるが、やがてガスの中へ・・・・・・ そして、
ザァ〜〜〜〜〜〜ッ・・・
予期してはいたものの、結構な降りでロープウェイの搬器をたたいてきますww にしても、梅雨明けしてもこの有様ですかorz
降り方的には通り雨のようだったので、山頂駅でレインウェアを着たりしてしばらく待機。しばらくして雨は止んだので、しっとりとした空気の中出発する。
久々の大型ザックは重かったが、木道が続くおかげで歩きやすい。山に来れることに感謝しながら歩いた。
すぐに縞枯山荘にたどり着く。いかにも山小屋な雰囲気のある小屋です。
ここを過ぎて雨池峠から先は、木道ではなく登山道になるのだが・・・
さて、、この道が早くも鬼門だった。
写真では分かりにくいかもしれないが、侵食の進んだ岩だらけ道で、やや段差も大きい。しかも、岩の間の土はこのところの雨でぬかるみまくっている。膝がまだ不安だったこともあって、非常に難儀した。「北八ツはなだらか」という固定観念は、早くも崩れ去ったw 地形はなだらかでも登山道がなだらかとは限らないわけだ。
わずか標高差100mの下りにもかかわらず、かなり苦労して林道までたどり着いた。
ここからは平坦な林道歩きなので、先ほどまでと比べれば天国のようなものだが、上高地の横尾街道を思い浮かべてはいけない。意外に石がゴロゴロしていて、そう楽には歩かせてくれない。う〜む・・・こんなはずでは・・・・・・w
これが北八ツか!という感じの針葉樹林の山並み。たしかに地形はなだらかなんですw それにしても独特だなぁ〜
ちょうど先ほどから遠雷が聞こえていたが、いよいよそれが近づいてきた。基本的には樹林帯を行くのでそれほど怖くはないが、ところどころ開けた場所に出るので、そこは速やかに通過する。
林道を1時間ほど歩けば、双子池に到着だ。この頃には雨は相当な降りになっていた。この大雨の中、テント設営ですかぁ・・・
まったくもって出鼻をくじかれた気分だったが、まぁ自然に文句を言っても仕方がないので、テントの受付を済ませる。ちょっとコミカルなおっちゃんが対応してくれたw 水を調達し、自宅への連絡を済ませ、またしても激しくぬかるんだ道を10分ほど歩いてテント場へ。(今日は自分を入れて3組。全員単独。)
さて、たどり着いた双子池キャンプ場、樹林が濃くて鬱蒼とした雰囲気が漂っている上、サイトはこの雨でどこも水びだし・・・ しかも土ベースだからどこに物を置いても泥汚れがつく状況orz
なんとか水が流れていないサイトを発見したので、そこに設営する。極力泥がつかないように努力したが、やっぱり内張りも含めて汚れてしまった。仕方あるまい。明日には晴れて濡れ物も乾かせるだろうと願った。
今日は時間が遅くなったので、夕食はたらこパスタとスープにした。スープは茹で汁にウインナーときのこを入れたコンソメスープ。これが結構いけた! 雨の中のテント泊で、食事とラジオと寝ることは数少ない楽しみだ。
相変わらず雨がフライを叩いていた。晴れていれば池のほとりでコーヒーを飲んだり、素敵な時間が過ごせるのだろうが、この雨ではどうにもならない。
ラジオを聴いていると、関東地方に続々と警報が出されているらしく、気象情報の割り込み放送がかなり頻繁に入っていた。強烈な雨雲はこっちには来ていないらしいが、はっきり言ってこのレベルで十分だww
地球は決してやさしくないし、人間の都合には合わせてくれない。自然はただそこにあるだけなんだ。
そんなことは分かっていても、「ふぅ、ずいぶんと苦労させてくれるな、北八ヶ岳www」と思う心情は変わらないのであった。
今回張ったサイトは傾斜地だったので、マットの下にサンダルやプラティパスを置いて水平に眠れるように工夫した。そのおかげで、普段通りに眠ることができた。20時就寝。
かくして、3ヶ月ぶりのテント山行の初日は終わったのである。