「荷物の重量について」
登山をするなら避けては通れない、背中の荷物。
最初は5kgでも「わぁ〜重いなぁ・・・」と思ったものである。でもすぐに慣れて、初アルプスの白馬岳で10kgぐらいだったと思う。日帰りや小屋泊まりであれば、これ以上の重量を背負う必要はないだろう。まことにうらやましい。
だが、テント泊となると重量には上限がない。
最初のテント山行(比良縦走1泊)では14kgだった。今では何のことも無い軽荷だが、その当時は「本当にちゃんと歩き通せるだろうか・・・」と不安になったものだ。今では余計な物を持っていく贅沢を覚えてしまい、14kgでテント泊なんて逆に無理だw
そして、その夏には一気に22kgを担いだ。今から思えばテント山行2回目・アルプス2回目で北岳というのも無謀な話だ。なんたって標高差1700mですからww とても苦しかったことを覚えている。(実を言うと、1日目の1700mの登りよりも、2日目の激しいアップダウンと大門沢への大下りのほうが辛かったw)
しかし、翌年には25kgを平気に担いでいた。南アと北アではこれを一週間担いだ。写真を撮りながらでも、コースタイムの1割増ぐらいで歩ける。これが「標準」になってしまったわけだ。
この分だと、おそらく30kgまでは普通に背負えるだろう。それ以上は未知数だが・・・
もっとも、装備が重かった昔は50kg以上も普通にあったらしいし、南アで出会った学生団体は出発時には40kgを担いでいたらしいから、20kgだ30kgだというのは甘い甘い話なんだろうと思う。
自分のような体力のない人間が山を続けられるのは、装備の軽量化と高性能化の恩恵があってこそなのである。