北アルプス立山スキー山行 5/4・4日目(浄土川周辺滑降・Tバーリフト)

雷鳥沢7:30→岩場末端9:30/9:45→雷鳥沢10:10

いつもの5時起床。朝食は中華三昧しょうゆ味。



今朝は予報どおりの曇り空。ガスがかかるタイプの曇り方ではなく、いわゆる高曇りで視界はスッキリ。スキーには最適の天気かもしれない。最初の2日間に晴れまくったために、顔は痛いぐらいに焼けていたし(日焼け止めを散々塗りたくっても!)、あまりの眩しさに嫌気が差していたぐらいなので、この曇り空はありがたい。

今日は中休みということで、一本だけ登って滑り、その後はTバーリフトで遊ぶことに。

登りは昨日と違うルートを取り、小尾根をはさんでブルドーザー道と反対側の沢を登ることに。

最初は「リフト沿いの雪が緩むまでの時間つぶし」という軽い気持ちで出かけたのだが、登りだしてしまえばそこはやっぱり登山者。つい欲が出てきてしまった。

登っていくうちに、徐々にトラバース気味に歩くようになる。スキー牽引だと、トラバースではスキーが横転して細引きがねじれてしまって不便だ。あ〜こんなに登るなら、昨日と同じブルドーザー道の方がよかったんじゃないか?w

曇り空のため雪が緩まず雪面は氷化気味。その状況で、40度ぐらいあるの斜面をトラバースする場面もあった。登山靴ならアイゼンがないと即滑落しそうな場所だが、スキーブーツだと足場が割と簡単に切れて、意外と歩けてしまう。

で、急なトラバースを抜けたところで見切りをつけ、岩場の末端に平坦地を見つけたので、そこを目指して一気に直登開始。


そして到着。岩のすぐ横は落とし穴になっている可能性があって危険なので、岩と微妙な距離感を保って休憩するw 休憩中、ボードを背負った人が一人通過して行った。



一ノ越方面を向いて


さて、滑降だ。

ベタに滑降すると昨日と同じルートになってしまうからと、滑ってはトラバース、滑ってはトラバースを繰り返して、シュプールのなさそうな場所を探してチマチマ滑った。(詳しい場所は説明が面倒なので省略w)

で、雷鳥沢に帰着。Tバーリフトの斜面を見ると、団体さんと思しき20人ぐらいのグループが見えるが、回すペースはゆっくりの模様なので大丈夫そう。

しばらく休憩してから、Tバーへ。1日券3000円を購入・・・



あとはゲレンデ気分でバンバン回す! リフト沿いのコブは3レーンあり、典型的なモーグルコブ、割と普通のコブ、不規則な浅コブでした。当然自分は2つ目ばっかり滑ってましたw

ゲレンデスキーヤーであり山ヤである立場からの意見

リフト沿いはコブが発達したりしていてゲレンデ気分ですが、少し遠回りしてやれば山らしいノートラックのバーンも意外に残っていて、それなりに遊べます。・・・でも、正直あんまり面白い斜面じゃないですw やっぱり立山に来たなら、自力で登って、景色を楽しんで、好きな斜面を豪快に滑ってくるのが正統派であって、Tバーは、天気がイマイチで山に上がれないときとか、山から降りてきて午後に時間が余ったときとか、長期滞在の中休みとか、そういうときに遊ぶ目的なら面白いと思います。(あと、温泉の用意を持って16時の最終に乗って雷鳥荘かみくりが池の温泉に入って、夕暮れ前に滑ってテントに帰る、という使い方もできますw)

ただ、ひたすらスキーをしたいだけなら、八方とか五竜とか野沢とか、GWならもっと良い選択肢があると思います。ゲレンデスキーに慣れた人にとって、立山はかなり不便に感じると思います。やっぱり立山は「山ヤ」や「山スキーヤー」の来る場所であって「ゲレンデスキーヤー」の来る場所じゃないんだと思います。

例の団体さんはモーグラーさんたちで、なんとなく鬱陶しかったですけど、そういう自分もクラブでは50人の大所帯でゲレンデに陣取ったり「ファイトォー〜」と叫んでたりと、周りがドン引きしそうなことをやってたりするんで、人のことは言えないですww


で、彼らが昼食でいなくなってみると、残ったのは自分だけw おぃ、他に客いねぇのかよwww 当然ここぞとばかりにひたすら回しました。

意外と早く電池切れになってしまったので、例の団体さんたちが昼食から戻ってきたところで、こっちは退散することにw

隣にテントを張っていた方たちと話しつつ、紅茶とお菓子を交換したりしながら、平和なひとときを過ごす。曇り空ってなんて素晴らしいんだ・・・w


今日の温泉は一番遠いみくりが池温泉に行くつもりだったので、15時前にTバーに乗車して、雷鳥荘の近くにスキーをデポして、しばらく歩いていく。意外とアップダウンがあり、20分以上かかってみくりが池温泉に到着。

結論から言うと、立山の4つの温泉宿の中で、ここがベストです! 風呂自体は小さいですけど、泉質はここが一番良いですし、洗い場のシャワーなどもきちんと出ます。(他のところはシャワーがなかったり壊れてたり湯量が不安定だったりしますw) あと、その他の食堂、喫茶、売店などの施設も一番充実しています。

お風呂から上がって喫茶を覗いてみると、ここにはなんとソフトクリームなるものがあるということが判明! 迷わず注文w


ブルーベリーとバニラのミックスです!

マガジンラックに置かれたアルペンルートのガイドブックを読みながら、じっくり賞味する。幸せなひととき・・・

で、帰り道のこともあるので16時半に出てテントへ向かう。来た道をよたよたと戻り、スキーを履いて、準備OK。



テント場が見えます。

今日はリフト沿いではなく、テント場へ向かって真っ直ぐに降りる!


で、あっという間にテントへ帰着。



今日の夕食はカルボナーラパスタとオニオンコンソメスープ。

で、その後、近くのテントの人たちの宴会に招待していただき、夕暮れの中2時間ほどご一緒しました。

そして、今日はわずかながら夕焼けが出ました!(これまでは天気が良すぎて皆無でしたw)




複数のパーティーが集まっていたので、7人での賑やかな宴会でした。自分も芋焼酎とお菓子を献上いたしまして、楽しい時間を過ごさせてもらいましたw 今日登ってきた山の話(定番w)とか、山での服の着回しの話とか、ケガをしてヘリで降ろしてもらった話とか・・・ ちなみに、そこで出会った皆さんとは下山後マイミクになりましたww

で、飲み終わった頃にはすっかり暗くなり、星が見えていた。適度に雲も流れていて、これは絶好のチャンスと判断。ほろ酔い気味の中、写真撮影を敢行w




その夜は結構粘って撮影していたが、そのうち疲れてしまって寝袋の中へ。