北アルプス立山スキー山行 5/3・3日目(雄山往復・山崎カール滑降)

雷鳥沢7:05→一ノ越9:00/9:20→雄山10:35/10:55→一ノ越11:45/12:35→雷鳥沢手前13:00/13:20→平坦地14:30/14:45→雷鳥沢15:00

5時起床。朝食はチキンラーメン

今朝は水は無事だったが、またしても登山靴が凍っていた^^;

で、バーナーであぶっていたところ、靴紐を覆う被膜(ビニール?)を溶かしてしまったorz 最悪細引きでも代用できるし、芯材は平気だったのでそのままでお茶を濁すことにw(結局、帰った後モンベルで新しい靴紐を購入w)


さて、本日は、一ノ越まで上がり、スキーをデポして雄山を往復し、その後スキーで適当に周遊するという計画。

今日は雄山登頂を狙うためにアイゼン&ピッケルが必要なため、アイゼンは登山靴に装着し、ピッケルはザックにくくりつける。凍った靴に足を入れ、スキーを引っ張り、いざ出発。



最初はブルドーザー道をザクザクのたのたと歩いていく。ちなみに、歩き出してすぐに抜かしていった外人さんが、「ノンビリアルク!」と声をかけてくれたw

スキー牽引は、斜面のトラバースには滅法弱いのだが、ブルドーザー道は基本的に沢沿いにつけられているので、とても歩きやすい。

ブルドーザー道は室堂に向かっているので、途中からはブルドーザー道を外れて雪上を歩き出す。ここから真っ直ぐ一ノ越を目指す。(このとき、道の両側は1mぐらいの雪壁になっていて、これを登るのにアイゼンがかなり役に立ったw)



周囲は大勢の人が一ノ越を目指していた。登山者とスキーヤーの比率はおよそ半々といったところ。

ほどなくして一ノ越へ到着。空模様は曇り空になってきたが、高曇りの模様。


穂高も見える! 


ここでスキー・ブーツ・ストックをデポし、ピッケルに持ち替えて雄山を目指す。





雄山への道は9割が夏道が出ており、すぐにアイゼンは外してしまう。が、ところどころ雪があったり凍ったりしている場所があり、そういう場所はブレードで足場を切ってみたり、ピックでつついてギザギザをつけてから足を置くようにした。

雄山直前の岩場で、中途半端に雪がついているところがあり、神経を遣った。下りでは要アイゼンと判断。


そして、雄山到着。標高3,003m。日本百名山のひとつだが、立山は縦走して初めてカウントできる山だと考えている。またいつかの夏に縦走に来るさ。(もっとも百名山には全くこだわっていないがw)



小鳥さんが遊んでました。名前はなんでしょうか・・・?

風が強く寒いので早々と下山にかかる。少しだけ下ったところでアイゼンを装着し、場所によってはバックステップで慎重に下る。超メジャールートの割には足場が悪く、とても崩れやすい。(自分自身も、下りで人の頭大の落石を起こしてしまいました。幸いにも数mで止まりましたが、肝を冷やす体験でした。すいません。)

一ノ越でトイレ休憩を取り、この後のプランを考える。龍王岳・浄土山方面の斜面にはかなり興味があったが、登り返しの苦労と天候の具合を考え、ヤメにした。

結局、一ノ越から山崎カール下部を滑降することに。


準備を整え、シュプールの少ない穴場を探してトラバースしていく。そして、100mほど滑降したものの、シュプールが多く滑りにくかったため、獲得標高を失わないうちに見切って止まり、またトラバース。

そして、良い斜面を発見! ロングターンで一気に滑り降り、浄土側東隣の小尾根上まで降りてきた。


小さいがゆったりとした尾根をのんびりと滑り、良さそうなポイントを探す。この尾根の周辺は穴場のようで、立山連峰沿いの大斜面に比べると、シュプールが少ない。



そしてショートターンで滑降。

あとは広い沢を下って、雷鳥沢キャンプ場のすぐ手前まで到着。まだ時間は早いので、もう一本滑りに行くことに。

しばらく休憩を取り、スキーをいつものようにくくりつけ、スキーブーツのまま出発。登行ルートは眺めの良い尾根上にとり、先ほど滑ってきた小尾根上を歩いていく。(雪の下には夏道があるらしい) う〜ん気持ちいい!


しばらく登ると尾根はなくなり、山崎カール下部の大斜面に出る。遠方からのチェックと地形図によれば、急斜面を少し登ると比較的平坦な場所がある。そこまで行って滑降とする。

40度ほどありそうな急斜面を、牛歩なキックステップで慎重に登っていく。



そして、急斜面を登りきると、完全な平坦地に出た。ここなら板滑落を気にすることなく、じっくり休憩ができる。

下界はすっかり雲海となり、大日岳方面にはガスもかかってきた。しかし、昨日の雷鳥沢ヒュッテのおじさんが言っていた通り、それ以上先にガスが上がってくることはない!

ここから真っ直ぐに雷鳥沢を目指して滑降する。


こちら側は意外に雪が腐っていたものの、スピードに乗ってしまえば関係ない! 最後は緩斜面を快適に滑って、キャンプ場手前まで到着。

登り返しのところは、逆ハ登行でなんとかお茶を濁した。


着替えや荷物整理などを済ませ、恒例の温泉へ向かう。

最寄りの2件はすでに行ってしまったので、今日はTバーリフトを使って、雷鳥荘へ行くことにする。(Tバーリフトは、ワイヤーに金具を引っ掛けて、ゴム状のバーに足をはさんで引っ張ってもらう形になっています。1回券200円、6回券1000円、1日券3000円。)


1日前に撮った写真ですが、これがTバーリフトです。


ブーツとスキーを履いて出発し、Tバーでズィ〜っと引っ張られながら上がっていく。リフト降り場でスキーをデポし、ほんの少しだけ歩けば、そこが雷鳥荘だ。

ここのお風呂は、内湯が沸かし湯で、展望風呂が温泉になっている。温泉はにごり湯で、ほんのりと硫黄の匂いがする。GWも中盤となり、結構混雑していた。(展望風呂は満員だったので、しばらく待って出てきたのを見計らってw)

売店でお菓子を仕入れて戻る。

スキーで上がってきたので、帰りは滑ってテントまで帰れるという特典付きだw 明日はTバーで遊ぶつもりだったので、下見を兼ねてリフト付近を滑って降りていく。歩けば30分、片や滑って3分。あっという間にテントに到着だ。

夕食は、ハヤシライスとピリ辛わかめスープ。

アルファ米は、テント縦走を始めた最初の頃はおいしく食べていたが、パスタ主軸でやるようになってからだんだん食べられなくなってきていた。味はともかく、独特のカスカス感が気に入らない。米炊きのテクでも身につけますかや?w

夕食後は、お湯割りとおつまみを食べてくつろいでいた。