北アルプス立山スキー山行 5/1・1日目前半(移動編)

天気予報は、GW前半を中心に晴天の予報を出していた。

現にここ数日は抜けるような晴天が続いており、天気図を見ても、これが崩れる気配はなかった。どうやら「3度目の正直」の勝利となりそうだw


今回は富山までのアクセスに列車を使う。急行「きたぐに」である。


理由はいくつかあったが、

  • 夜行バスの方が良いのだが、あいにくスキーの積み込みができない。
    • このバスはかなりオススメ! 昼行便もある。(詳細:http://www.chitetsu.co.jp/bus_b/oosaka.html
    • 安い(学割で4000円未満)・快適(三列シート)・便利(富山へ直行)と三拍子揃っている
  • 滋賀県民のため、きたぐにだと出発時間を数時間遅くできる
    • 夜行バスだと一度京都まで出なければならないが、きたぐになら彦根から乗れる
    • 出発前の仮眠時間を稼げるw
  • ぜひ一度は乗ってみたかった583系!!!w
    • 当方昔は鉄オタでしたw
    • 北陸新幹線開業時には間違いなく廃止になるので、今のうちに。


もちろん自由席利用である。混雑が気になるところだったが、GW開始から1日ずれているのでそれほど心配はなかったし、万が一座れなければエアマットを引っ張り出して座り込む魂胆だったw


それより心配なのは体調だった。

というのも、出発日(4月30日)の朝、あろうことか寝冷えしてしまい、鼻水が出るようになってしまったのだ。(当方、典型的な鼻風邪体質。熱は滅多に出ないが、ちょっとでも体調を崩すとすぐ鼻にくる)

鼻が出るのは正直かなりしんどいが、熱や頭痛があるわけでもなく、仮に現地で我慢できないぐらい悪化してもその日のうちに自宅に帰れるという保険もあるので、出発は変更なしとする。初日に日が暮れ次第寝まくって治す!という魂胆だ。(縦走だったら1日ずらしてた可能性が高いけどw)


大学の講義(実験だったので超速で終わらせたw)から帰ったら、すぐに夕食をとり、パッキングの仕上げを済ませ、3時間ほどの仮眠を取った。鼻詰まりでイマイチ眠れなかったが、お風呂に入って目を覚まし、荷物の最終チェックをして、自宅を出発した。

ちょうど0時を回って5月1日になった頃、いつもの最寄り駅から普通列車に乗り込む。今年初めての山旅が始まる。(いつもは大型ザック一個だが、今回はそれにスキーとブーツが加わっていて、持ち運びが途方もなく大変だw)

そして、彦根駅きたぐにに乗り換える。

定刻より若干遅れたが、12両編成の大迫力の583系がズズンズズンと重量感のある音を立てながら入線してきた。583系は何度か見たことはあるが、実際に乗るのは初めてだ。これだけでワクワクする。ちなみに今回の乗車時間は3時間半ちょっとで、結構短い。


急行きたぐに金沢駅にて


「さぁて、ちゃんと座れるかなぁ〜」と思いながら車内へ入ってみると、入り込みは各ボックスに1人といったところで、予想よりかなり空いている。やったぜw

2,3,4号車はいずれもモーター車なので避けて(もとより3,4号車は喫煙車なので論外)、モーターなしの1号車で席を探す。どのボックスも人は乗っていたので、適当なボックスを選んで通路側の席に失礼させていただく。


車内。自由席はボックスシートだが、シートピッチが広く快適。座席寝台両用のため、天井が高い。


この列車の自由席は減光されないし、自宅で仮眠も取っていたので、もともと寝るつもりはなかったが、特にすることはないので体を休めることにする。が、鼻水がしょっちゅう出るので眠ることはできない。

583系の重量感たっぷりの乗り心地をたっぷり堪能しつつ、数分おきに鼻をズールズールw(なるべく静かにやってたんですけど、皆さんにはご迷惑をおかけしましたorz)

普段乗る普通の電車(223系とか221系)の音が「カタンカタン」だとすれば、583系の音は「ズズンズズン」という感じである。走行中の揺れ方も、かなり鈍い揺れ方をするw 第一に車両自体が重い上、寝台車として使うことを前提としているので防音対策がかなり徹底されている(二重窓など)ため、こういう重量感のある音になるらしい。583系の続きはWikiに任すw


金沢で40分ほどの長時間停車があるので、リフレッシュと写真撮影に向かう。



金沢発車後、結局30分ほどうたた寝していたらしい。富山到着の20分前を目安に降りる準備を始める。かすかに空が明るくなってきた頃、列車は富山駅へと滑り込んだ。

折りたたみ式のドアがプシュゥ〜っと開き、やたらと大きな荷物を持ったけったいな兄ちゃんが富山駅のホームへと降り立った。

相変わらず鼻がずるずるしていて、なんだかチビッコの頃に大泣きした後のような感触がある(わかります?w) 鼻以外はきわめて快調で、頭痛も熱もなく、腹が減って食欲もしっかりあるw うん、これなら寝れば治る!w


駅前のコンビニでお決まりの朝食用のお弁当とひとくちます寿司を買う。それと、1/3ぐらい残っていた予備のロールペーパーを鼻紙としてすでに使い果たしてしまっていたので、急遽ポケットティッシュを18個(!)仕入れ、元気が出るようにとスポーツドリンクを買う。(普段は水かお茶しか飲まない)

電鉄富山駅の待合室でお弁当を食べて空腹を満たし、初電を待つ。5時半には改札が始まり、大荷物を引きずって列車へと乗り込む。

外はすでに朝が訪れており、天気は快晴。これは幸先が良い。

前回は大雨で車窓もさっぱりだったが、今回は左手に立山連峰を望みながら列車は走る。相変わらず鼻はずるずるで大変なことになっているが、気分はすこぶる良い。

立山駅から美女平はケーブルカー、美女平からは高原バスに乗って室堂を目指す。3回目なので慣れたものだが、荷物が非常に多いので移動がとんでもなく大変だw 大型ザックだけならただ重いだけで済むのだが、今回はスキーとブーツがあるので両手が完全にふさがってしまう。


高原バスは今回のアクセス中で2番目の楽しみだ。(1番目はきたぐにw) 美女平の樹林帯を過ぎて弥陀ヶ原に入れば、そこから先は一面雪の世界。そして次第に高くなる雪の壁・・・

そして、、、

これが噂の「雪の大谷」だ! (帰りのバスで撮影)

雪の大谷を抜ければ、室堂は目前だ。