北アルプス立山スキー山行 プロローグ

今回は3回目の立山、そして初めてのスキー山行だ。

春の立山といえば、バスが雪の壁の中を走る「雪の大谷」が有名であるが、何より春山スキーのメッカである。去年のGWは涸沢で初めての雪山登山をやった。ならば今年は立山で春スキーだ!

春の立山は、どんな暖冬の年でもあらゆる地形が雪で埋め尽くされ、どこでも歩けてどこでも滑れてしまうという、素晴らしい場所である。出発前からいろいろと候補を練っていたが、雷鳥沢、剣沢、山崎カールなどなど、立山は斜面に困らない。(剣沢下部より奥地は、登山条例に抵触するため今回はナシとした)


しかし、実は立山はあまり良い思い出のない場所でもあった。というのも、去年の北ア西部縦走の出発点として、8月下旬の雷鳥沢での敗退と、9月下旬に再チャレンジしたときも雨の中の出発となったりで、天候に恵まれなかったのである。

特に、雷鳥沢キャンプ場といえば、前泊として1泊したものの雨天にたたられ、週間天気予報も悪化し、雨の中撤収してトンボ帰りした経験もあって、だいぶ印象が悪いw

それでも立山行きを決意したのは、その地形のスケールの大きさ、雪の豊富さ、そして雷鳥沢周辺の豊富な温泉に惹かれてのことだった。


さて、今回こそは「3度目の正直」なのか、それとも「2度あることは3度ある」なのか。さあ果たして・・・