北アルプス涸沢穂高周遊 8/7・4日目(屏風の耳往復)

涸沢6:40⇒屏風の耳8:40/10:10⇒涸沢11:40

(注意! 涸沢〜屏風のコルの道は足場が大変悪くなっています。落石も多いです。屏風のコル〜徳沢の道も悪いと聞いています。このコースを「下山向き」と紹介する地図やガイドブックが多いのですが、実際にはほとんどの方が本谷方面の道を下っておられます。通行の際は慎重な判断と十分な注意を!)

この日は割と遅起き。5時ぐらいだったかな? 朝食は麺の達人しょうゆ。

朝からスッキリ晴れ渡った。今日はパノラマコースを通って、穂高の絶好の展望台である屏風の耳を往復する。



真っ青な穂高。(レタッチ過剰w)


少し下って、ヒュッテと穂高


パノラマコースは、ヒュッテから少し下ったところの三叉路を直進する。基本的には樹林帯だが、その間から穂高の山々が見え隠れする。


パノラマコースの様子。足場が悪く、落石も多い。初心者向けではない。



こういうところも多数。雪渓もある。難易度は昨日の岩稜コースより少し下ぐらいで結構慎重さがいるが、ここは落ちても10mぐらいなので、まず死ぬことは無い。とはいえ、やはり始末が悪い道だ。



屏風のコル付近。徳沢方面の平野が見える。



反対側には槍が見える。


屏風のコルから下には、徳沢への道が続いている。屏風の耳は、このコルから30分ぐらいのところにある。これまた足場が悪いので十分注意されたし。一箇所、滑落するとヤバい場所があるので慎重に。


屏風の耳は、穂高のどこからでも望める、ぱっと見ると「どーってことのないピーク」である。しかし、そのピークがいかに平凡であろうと、「穂高のどこからでも望める」ということは非常に重要なファクターである。なぜなら、そこに行けば穂高の全てが望めるということだからである。


これ以上多くは語らない。要するに、こういうことだ。




この3枚はあくまで抜粋であり、実物は360度の大展望である。

蛇足だが、屏風の耳は非常に狭い山頂であり、特に涸沢側は落差数百mの断崖絶壁となっている。絶景に見とれて落ちたりしないように十分注意しよう。

1時間半にわたってじっくりと展望を堪能した。穂高の賑わいからは離れて、この間に山頂を訪れたのはわすか数人であった。

山頂にいた間、荷揚げのヘリコプターがひっきりなしにあちこちの小屋に飛んでいた。涸沢、北穂、穂高、蝶、常念、槍。ちょっとうるさいが、ヘリによる輸送は山小屋を成り立たせる生命線だ。

涸沢へは同じ道を戻るのだが、やはり慎重に。どうせ時間は余るのだから焦ることは無い。


で、早々と涸沢に戻ったのはいいのだが・・・



日差しがきつい・・・


テント内は熱がこもって到底居られないので、外にマットを敷いて日傘をさして読書w 風自体は涼しいが、日光の当たる場所が異様に熱い。ここでは「暑い」ではなく「熱い」なのだw 同じ日本なのに、まるで海外である。



やっと影に入った。ほっとする。


夕食メニューはちらし寿司を持ってきていたが、最終日はちょっと贅沢にということで、ヒュッテのテラスでおでんと日本酒のセットをいただく。持参した日本酒も一滴残らず飲んだので、都合2合飲んだことに。

酒はもともとそんなに強い方じゃないし、疲労も溜まっていた上に、しかも高地での酒は効きやすい。あっという間によく分からん状態になってしまい、さっさと就寝。20時ごろ。


真夜中、0時ごろに目が覚めた。テントのジッパーを開けてみれば、期待通りの星空。思わず「わーお」と言葉が漏れる。高山の魅力の一つはこの星空だ。

トイレに行ったり水を飲んだりすると、少し目がさえてしまった。テントに戻って30分ほど寝袋の中でモゾモゾしているうちに、再び眠りに落ちた。