北アルプス涸沢穂高周遊 8/6・3日目(北穂〜涸沢岳縦走)
涸沢6:20⇒北穂高岳9:25/10:10⇒涸沢岳12:45/12:55⇒穂高岳山荘(大休止)⇒涸沢16:00
(注意! 北穂〜涸沢岳の稜線は岩稜帯の難路です。長さこそ及ばないものの、難易度自体はお隣の大キレット並みといわれています。通行の際は慎重な判断と十分な注意を!)
今朝は割とゆっくり寝て4時半起床。朝食はスガキヤ台湾ラーメン。
今日は北穂に登り、北穂〜涸沢岳の縦走コースにチャレンジする。
起きたときは曇っていたが、出発する頃になると晴れてきた。素晴らしい天気だ! 気持ち良く登っていく。
・・・それにしても、虫が多い。実害はないのだが、かなりうっとうしいw しかも帽子で払ってもすぐに寄ってくる。高度を稼げばいなくなるので、それまでしばらくの辛抱だ。
奥穂・涸沢岳。山はこの角度から見るのが一番カッコイイ。
しばらく平凡な登山道を登っていくと、南稜取り付きに差し掛かる。ピン・クサリ・ハシゴが設置された難所なので、慎重に通過しよう。(ここを登った翌日に落石による負傷事故も発生している!)
南稜に上がると展望はより一層開けてくる。ガスが若干出てきたのが残念だが、切れ目を狙って写真を撮る。
南稜に上がってからが意外と長い。大きな岩がゴロゴロするようになると、山頂は近い。
北穂頂上まではコースタイムちょうどの3時間で着いた。あいにくのガスで槍ヶ岳を見ることはできなかったが、ガスの間から大迫力の大キレットを覗くことができた。
ここでしっかり休憩を取って岩稜帯の縦走に備える。
北穂頂上より涸沢岳方面。これからそっちの方へ向かう
いよいよ北穂〜涸沢岳の縦走を開始する。緊張感とともにスタート。
他の山域に持っていけば文句なしで点線(難路扱い)になるようなルートなので、ザイテングラードや北穂南稜のレベルで不安があるような人は絶対に来てはいけません!(そもそも北ア全体で見ればザイテンや南稜自体がすでに難しい部類に入る)
ある程度の登山経験がある方が三点支持を守って慎重に行動する限りはまず落ちませんが、万が一落ちたらかなりの確率で死にます。なお、核心部の涸沢槍が登りになるため、北穂から涸沢岳へ向かう方が比較的簡単といわれる。
途中で出会った雷鳥さん。警戒心が少なく、近くに雛鳥も何羽かいた。シャッターを切ると、その度に頭を動かしてポーズを決めてくれたw
こんな道を歩きながら、途中すれ違った人と「いやぁ〜なかなか楽しいとこですねぇw」などと引きつりぎみの笑顔で会話を交わしながら、慎重に歩を進める。
最後まで慎重に慎重を重ねて、全ての区間を無事に通過しきった。イヤッホォ(ry
早くトイレに行きたいので、涸沢岳には長居せずにすぐに下り始める。
穂高岳山荘でコーヒーを沸かし、チョコレートをじっくりと賞味してから、下山にかかる。ちょうど岩稜帯で会った方々4人とばったり再会し、一緒に下山することに。なお、その4人の内訳は、単独2人と2人パーティー。そこに自分を加えれば5人。結局一緒に歩いてしまう単独行者たちであるw その後、小屋とヒュッテとの分岐で別れたが、夜に小屋のテラスで一緒に飲みましょう!と約束した。
今夜の夕食。野菜たっぷりのトマトスープの中にペンネを入れた。・・・が、不覚にも作りすぎて食べきるのに苦労しましたとさw
そうこうしているうちに、良い感じで日が暮れてきてしまった。「まだいるかなぁ」と思いながら、サブザックに酒瓶を忍ばせて小屋のテラスを目指す。果たして、すっかり良い感じに出来上がった例の方々がそこにいた。一緒にお酒を飲みながらいろいろと話をする。
で、ちょっぴりご馳走になって自分も出来上がった状態になるw 当然すっかり暗くなっていたので、「またねぇ〜」と見送られながら、ヘッドライトをつけて慎重にテントへ戻る。(「涸沢小屋直下で転落死!」なんていう記事が載ってはたまらないw)
(後日、その方から辛子明太子を贈っていただきました。ありがとうございます。)
20時半ごろに就寝。