北アルプス涸沢穂高周遊 8/4・1日目(上高地⇒涸沢)

上高地6:00⇒明神6:30/6:35⇒徳沢7:25/7:35⇒横尾8:35/9:00⇒本谷橋10:10/10:30⇒涸沢12:40

3:50起床。朝食はチキンラーメン


荷物が多いため、荷物のパッキングに手間取るが、何とか6時に出発できた。

さて、今回の荷物は26kgである。普通の荷物なら5泊でも20kgそこそこなのだが、今回は余計なものを数多く詰め込んだのでこの重量に。4合瓶の日本酒とか、本4冊とか、生野菜とか、マクロレンズとか、ランタンとかw 涸沢までの往復だけで済むからであって、こんなトンデモナイ荷物を縦走なんかで毎日担ぐのは到底不可能だ。(後日追記:でも結局縦走で25kg担いじゃいました・・・アホ化進行中w)

そんな荷物を背負って、今日は距離10km強・標高差800mの行程をこなす。中間地点の横尾まではコースタイム3時間の平坦な道が続く。林道をタッタカ歩くだけなので、これまで数回歩いてきて、この区間で苦労した記憶はほとんど無かった。

だが、今回は違った。

これまでは22kg、かたや今回は26kg。背負った時の「重さの感触」は同じだが、実際に歩いてみたときの負荷はワンランク上だ。同じ道を同じ時間で歩いても、それが随分長く感じられる。これはかなりこたえる。三脚と望遠レンズを持ってこなかったのはせめてもの救いだw



こういうのw


もともと天気予報は芳しくなかったが、案の定徳沢の前後ぐらいから雨が降り出した。最初は小降りで断続的だったが、徐々に強くなってきたのでザックカバーとレインウェアを装備する。あ、暑い・・・

だんだん強くなる雨の中、どうにか横尾に到着できた。上高地から2時間半。意外と早い。だが大変なのはここからだ。時間的には半分だが、標高差では800m中200mしか済んでいない。

横尾を出発するとき、これから帰るとおぼしき人に「そんな荷物背負ってるの? 元気だなぁ〜」という感じのことを言われたので、「いやぁ、余計な物いろいろ入ってるもんで。もうここまででへろへろですわw」と思っていることをそのまま返したのであったw もうこれガチだってばw


横尾から本谷橋まではGWのときと同じ道を行く。この区間は森の中を行くので雰囲気はあまり違わない。・・・というか正直言って覚えてないんだわw



本谷橋に着いて一休み・・・いや、20分休憩は「一休み」じゃないなw 荷物の重さでへばりまくりだし、暑さのあまりレインウェアの中までべったり結露してしまい、なんだかよくわからん状態になってきた。レインウェアは暑いが、脱ぐと雨ざらしになって寒い。休憩のときだけ一旦脱いで中の湿気を少しでも逃がすようにする。ここからコースタイムで2時間だが、荷物の重さと休憩を考慮して2時間半ぐらいと見た。

ここからはGWと違う道を行く。GWのときは雪の積もった谷底を通る残雪期ルートだったが、今では雪は全て解けてすっかり沢が露出している。夏道ルートは、本谷橋を渡った右岸沿い、谷底から50〜100m高い場所につけられている。そもそも登山道の場所が違うばかりか、樹林帯の中を進むので、前回歩いたルートとまったく違う。

ここから傾斜が大きくなる。といっても道自体は「非常に易しい」部類だが、荷物の重さゆえ、ちょっと段差の大きいところなんかだと、「フンッ!」などと唸ってしまうぐらいにきつい。運動不足のひ弱な身体にこれは厳しい。(こんなヤツでも根気と時間さえあれば登れちゃうのが登山のいいところではあるのだがw)

そしてやがて雨がひどくなってきた。「おいおい、早速雨の中テント設営かよぉ・・・」と心配になり始めた。遠くには涸沢ヒュッテが見え始めた。

徐々に樹林が疎になってくると、雨が直に降りつけることになり、休憩する機会もままならなくなる。行動中は濡れねずみでかまわないが、行動食を摂るときにボタボタ雨に降られてはたまらない。で、「次に雨宿りできそうな場所で休憩!」と決めたのだが、「やっぱもう少し歩こう」という気合で数回で休憩適地をスルーして歩き続けた末、ちょっとした樹林の下でやっと休憩。ここから一気に涸沢まで登ってしまおうと決意。

樹林帯を抜けて雪渓や沢に出てくるころになって、ちょうど雨が上がってきた。ガスが取れて穂高も見えてきた。これは良い流れだw

最後の石畳の登りを一歩ずつこなして、とうとうテント場に出た。地形こそ同じだが、GWに来たときは景色がまるで違う。GWが雪と岩の殿堂なら、夏は緑と岩の別天地!

しばらく岩がゴロゴロするサイト内を探し回って、真ん中の道から少し外れた広いところを選んだ。この頃には雨もすっかり上がっていて、ゆっくり落ち着いて設営できた。テント場の入り込みは20張りほどと、とても空いていて快適だ。



テントを張り終えて荷物を整理したところで、まだ14時である。ひとまず水汲みには行ったものの、テントの受付は15時からだし、自宅への定例連絡もそのときにすればいいだろう。



そんなわけで、外にマットを出して山を眺めながら読書をすることに。こういう暇なときのために本を持ってきたんだぜw 「ファインマン物理学 III巻 電磁気学



山に飽きたら本を読み、本に飽きたら山を見る。そしてコーヒー。こんな贅沢な時間はない。

しばらくそんな感じで過ごした後、テント場の受付と定例連絡を入れる。山の公衆電話は基本的に衛星電話なので、一般用のテレホンカードで1分10度数かかる。



夕食は、山盛りたらこパスタ・コーンスープ・フランスパン。フランスパンは、コーンスープに入れて膨らませたり、コッフェルに残ったパスタソースをふき取って食べると非常においしい。そして、ロールペーパーの節約にもなるスグレモノ。出発前は「足りないかも?」と心配したが、すっかりお腹一杯になってしまった。

夜は少しだけお酒を飲んで寝た。(櫻正宗・焼稀の4合瓶を持ってきていたw) 20時就寝。