北アルプス涸沢穂高周遊 8/3・0日目(上高地までIN)

涸沢にはついこの間のGWに訪れ、あの景色を見てすっかり気に入ってしまった。

GWのときは、雪山初心者の自分には「快晴・軟雪の条件下で涸沢岳ピストン」が精一杯だった。しかし、夏なら奥穂・北穂の主要ピークや北穂〜涸沢岳の岩稜コースにもチャレンジできるし、何より長期滞在ができる。だから、わずか3ヶ月しか経っていなくても再訪することに躊躇はしなかった。


例によって本日は上高地までの移動日。穂高稜線に出るまでには自宅から丸2日半もかかる。

前日まで3日連続朝から晩までTAの仕事だったので、一日間に休みを入れても良かったのだが、どうせ電車に乗るだけということでそのまま出発。さすがに睡眠不足だったので、出発は8時過ぎの列車にした。もちろん今回も青春18きっぷで鈍行乗り継ぎである。


地元の駅から東海道本線を東に向かい、名古屋から中央本線に入る。東海道本線は登山以外でも数え切れないぐらい往来しているので言うに及ばないし、中央本線もすでに4回目になるので慣れたもの。それでも鉄道旅行は楽しい。唯一の欠点はデカいザックがひたすら邪魔なことw

乗り継ぎ3回、6時間ほどで松本に到着。

ひとまず松本電鉄のホームにザックをデポして、駅ビルに買い物に行く。パン屋でフランスパンとベーコンサンド、マックでハンバーガーを買う。

フランスパンは明日以降の夕食用で、スープに入れたり、パスタなどでコッフェルに残ったソースをふき取りながら食べるためのもの(ロールペーパーも節約できて一石二鳥w) ベーコンサンドとハンバーガーは今夜の夕食用w

ホームに戻って、遅めの昼食を取る。例によって駅そばである。これで4回目ぐらいw ここの天ぷらそばは本当にうまいっ。ダシ良し、麺良し、天ぷら良しである。大盛をおいしくいただく。(これまで多くの駅で駅そば・駅うどんを食べてきて、「駅そばにハズレ無し!」というのが持論だが、中でも松本と中津川のそばは特に秀逸である。一度食べてみるべし!)


さて、いよいよ松本を出発して上高地へ向かう。しばらく電車でカタコト揺られ、新島々からはバスでブーブーと山道を上がっていく。すでに3回目なので、バスの車窓やガイドアナウンスも大分覚えてしまったが、上高地へ向かう心と気持ちはいつでも新鮮だ。

長い釜トンネルを抜ければ、そこが上高地である。カーブを何個か曲がると、不意に大正池と前穂吊尾根が現れる。「いよいよ山にやってきた」と感じさせる風景である。



運転手さんが親切に景色の良い場所で徐行してくれた。乗り合わせた乗客たちの間から歓声が上がる。

バスターミナルに降り立ち、小梨平キャンプ場へと向かう。下界と比べれば別世界の涼しさだが、さすがに真夏とあって若干蒸し暑い。キャンプ場もそこそこの数のテントがあり、良い場所を探すのにしばらくウロウロする。18時半までにはテント設営と荷物の整理を済ませた。

上高地には9月と5月にしか来たことが無かったので、初日はそのまま寝てしまっていたのだが、今回は暑かったので管理棟のお風呂に入りに行く。設備は古く、脱衣所とカランと浴槽だけの簡素なものだが、ちょっとした汗を流すには十分だ。

(各ホテルの外来入浴は軒並み16時ぐらいまでに閉まってしまうが、管理棟のお風呂だけは19時まで営業している。ただし、ここのお風呂は「浸かるだけ」の設備しかないので、ホテルの外来入浴が開いている限りはなるべくそっちに行きましょうw 値段も大差はなく、管理棟は400円、アルペンホテルは500円、温泉ホテルは600円といった具合です。距離が若干ありますが、のんびり歩いて片道10分〜20分ぐらいです)


お風呂でサッパリしてテントに戻ると、あとはベーコンサンドとハンバーガーを食べて寝るだけだ。

パン類だけだと喉が詰まるので、具なしのコンソメスープを作って一緒にいただく。「山の中で食べれば何でもおいしい」とよく言うが、冷めたマックのハンバーガーはやはり「冷めたマックのハンバーガー」の味だったw ベーコンサンドは普通においしかったべ。

夜になって冷えてきたものの、さすがに氷点下対応のシュラフモンベル・ダウンハガー#2)では暑すぎるので、シュラフカバーで眠ることにした。

次の日はくもりのち雨だとか。山の天気は早めに悪化するので降られることは覚悟だ。