春の雪山・北ア涸沢山行 5/5・3日目(上高地へ下山)

涸沢7:15⇒本谷橋8:05/8:10⇒横尾9:00/9:15⇒上高地11:50

穏やかな風、適度な疲れ、そしてダウンジャケットのおかげで、20時から4時まで、8時間の間一度も目が覚めることなく眠ることができたw そこから二度寝して4時半起床である。


風は弱かったが、穂高連峰は霧に覆われている。もし昨日がこういう天気だったら、涸沢岳には行けなかっただろう。本当に幸運だった。

朝食は麺の達人とんこつ。高かっただけあってなかなかの味わいであるw


下山してそのまま今日中に帰宅することもできたが、せっかくの休暇のところを特急料金を上乗せしてまで焦って帰るのももったいないため、のんびりと上高地に泊まって、温泉に入って、酒を飲んで、ぐっすり寝て、おみやげを選んで、鈍行を乗り継いで帰ることにしていた。(鈍行でも乗換えが1回増えるだけだし、費用を見ても、特急料金=キャンプ場代+温泉代+酒・つまみ代であるw)

というわけで、涸沢発の予定も遅めの7時以降に設定。実際に出発したのは7時15分ごろであった。最初のうちだけ弱い雨が降っていたが、しばらくして止んだ。

最初のうちは安全のためにとアイゼンをつけて一歩ずつズボズボ下っていたが、他の登山者たちがノーアイゼンで滑るように下っていくのを見て、アイゼンはかえって邪魔だということに気づき、しばらくして外した。

グリセードの要領で雪の上を滑りながら下る。いわゆるスキーで言うところの「ブーツスキー」だが、むしろスケートの方が近いかもしれないw 昨日に続いて、下山がこんなに楽なものだとは・・・雪山恐るべし。何度か尻もちをついたが、斜度・雪ともに緩いのですぐに止まる。

あっという間に本谷橋に到着。登ってくるときはこの付近の雪でも十分きれいに感じたものだが、涸沢の景色を見てしまった後だと、ずいぶん汚く見えるから不思議だ。

雪交じりの道を転ばないように気をつけながら下ると、雪なしエリアの横尾に到着する。ここからは上高地まで面倒な林道歩きが3時間弱続く。

上高地に近づくに従って観光客の割合が増えていく。道端の沼にカエル数十匹の群れがいたりして、登山者・観光客ともに面白がって写真を撮ったりしていた。

と、上高地を目前にして強めの雨が降り出してしまった。しばらく様子を見たが止みそうになかったので、ザックカバーを装着。

キャンプ場に着いたときも雨は降っていた。雨を理由に当日帰宅に変更してもよかったが、もともとこの天候は織り込み済みだったし、翌日は再び快晴と聞いていたので、予定通りここでテントを張ることに。

雨の中ではあったが、無風状態だったので設営にはさほど苦労はしなかった。あとはテントの中に入ってしまえば、天気は関係ない。トイレとかの用事をするには面倒だがw

温泉に行く前に、荷物の整理、下山連絡、トイレ・水汲みを済ませておく。

雨も止みそうに無かったので、準備を整えて温泉に向かう。上高地にはいくつかお風呂があるが、温泉に入れるのは上高地温泉ホテルだけ。去年の9月にも一度行っているが、今回もそっちへ行くことにした。

遊歩道に出てみると、さすがGWとあって、雨にもかかわらず大勢の観光客が傘をさして歩いている。しかし、霧で穂高も見えないのにわざわざ雨の中歩くよりホテルでのんびりした方が良くないか?w

そんななかを徒歩15分ほどで、上高地温泉ホテルに到着。この近辺は中心部から外れているので、割と静かである。温泉の方も、入浴者3人ほどとガラガラだった。GWだからもっと混んでいるかと思ったのだが。(前回の比良縦走後の朽木てんくう温泉は、洗い場も浴槽も人がいっぱいだった)

ということで、洗い場でしっかりと汚れを落とし、広い浴槽でゆったりと体を休める。そしてこの山行を振り返り、満足感に浸るw

帰りはおみやげ屋を回りながら、酒とおつまみを買って帰る。いろいろ回ってみて、やはり「五千尺ホテル」のおみやげ屋が一番品揃えが良いということで、そこで明日の出発前におみやげを買うことにした。(前回と全く々行動パターンw)

テントに戻って、夕食である。今夜は、ペペロンチーノパスタ・お菓子各種・りんご酒(日本酒ベース)・熱燗(アルプス正宗・ワンカップ)。カメラで撮った写真をスライドショーしながら、ささやかな祝杯を挙げる(山に上がってからというもの毎晩のことだがw)

しっかり食べて、しっかり飲んで、ぐっすり就寝。