白峰三山縦走 8/11・1日目(広河原〜北岳〜北岳山荘)

8/11 広河原6:00⇒分岐6:20⇒二俣8:30/8:45⇒合流点11:35/11:50⇒北岳肩の小屋12:30/12:35⇒北岳山頂13:30/13:50⇒北岳山荘15:00(コースタイムは休憩込み)
昨晩は諦めた頃にやっと眠れていたらしい。予定通りアラームで4時に目覚め、支度をする。朝ごはんはチャルメラのとんこつと緑茶。

予定通りに広河原(標高1500m)を6時に出発しいよいよ歩き始める。背中には23kgの荷物・・・うほっ重いぜw さすがにかなりの負担だが、今回から新登場のトレッキングポールのおかげでずいぶん楽に登れる。休憩込みでもコースタイムの1割増しほどで歩けている。要所で長めに休憩をするようになったので結局は大幅に遅れるんだけどw


二俣付近。標高はいよいよ2200mを越えて、3200mのはるか高みのピークを目指す!



申し訳ないが、花の名前には詳しくないw でもきれい〜

とにかくザックが重い、重い、重いw 一体何人の登山者に抜かされて道を譲っていったことか。。。いくらカメラが余分だからって、他のテント泊登山者よりも明らかにデカ過ぎるぞw(ガスと食料などがかなり余分でだったことを山行中盤あたりでやっと気づくw これを工夫すれば次回は2kg近く減らせることが判明w)

それでも何とか着実に標高を稼いでいく。

6時間近く歩いてやっと稜線まで出たが、だいぶガスがかかってきていて、写真もイマイチ絵にならない。

すでに標高は2800mほどまで来ているので、気圧もかなり下がってきている。すでに大気の4分の1ほどは自分より下だ。さすがに息苦しいほどではないが、かなりスローでないと歩きが続かない。

稜線に出てから北岳山頂までは標高差400m。「もう1300登ったんだからあとちょいさ」と思っていたら大間違いで、実際にはこの区間が一番きつかった!


それでも最後は登頂できた。日本第二の高峰、北岳3193m!

その後、山頂で会った単独行3組の方と合流して、4人でぞろぞろ北岳山荘を目指して降り始める。(「私は毎朝一人で散歩するのが趣味なんです」「私も同じですよ。これから毎朝一緒に散歩しませんか?」というショペンハウアーの笑い話を思い出すw)


振り返る北岳の姿が大きい。北岳の霧はだいぶ晴れてきたが、あいにく間ノ岳方面は最後まで見えなかった。北岳もしばらくすると再びガスに包まれた。

スタートから9時間で、とうとう本日の幕営地・北岳山荘に到着。テント場はすでにだいぶ埋まってきていたが、運良く居心地の良いスペースを確保してテントを張れた。強風のために、白いガスがすごいスピードで目の前を流れていく。

今夜の夕食:アルファ米・カレーマルシェ辛口・わかめスープ・鮭の缶詰(これは骨が多かったので失敗だった)

夕食を食べ始めた頃、10分ほどの間だけ、北岳のガスが晴れ渡った。絶景のテント場で食べるカレーライスは絶品w

テント場はまたガスの世界に戻り、やがて日が落ちて暗くなった。

その夜は寒かった。かなりの勢いで風が吹いていて、テントのフライシートもかなり結露していた。テント内の壁も若干水が出てきたが、3季用シュラフ+防水カバーの組み合わせのおかげで濡れることなくぬくぬく快適に眠れた。

疲れていて最初はすぐ眠れたが、11時ごろに一旦目が覚めた。相変わらず風が強い。トイレのために外に出る。寒い、寒い、寒い!

そしていつの間にか晴れ上がっていた空を真上を見上げる、そこに見えたのは上からのしかかってきそうなほどの満天の星空。天の川の姿ががくっきりと見える。きっと下界のどんな田舎よりも明るい星空に違いない。

去年の白馬岳でもかなりの星空だったが、今回はもっと多い。あまりにも壮観すぎて、「美しい」というよりは、恐怖をかきたてられる。

ありとあらゆる星がギラギラと輝いて大勢でこっちを見つめている。頭上に広がる天の川は、それ自体が巨大な銀河系の姿だ。見えるのは、「輝くきれいなお星様たち」ではなく、「恐ろしい宇宙の深淵」だ。冷たい強風の感触も手伝って、この夜空を見るのはかなり怖い思いをした。

それでも負けずに10分ほど星空を寝転んで眺めていた。とにかく壮観だった。流星群と重なっていたおかげで、わずかな時間で4つも流れ星を見ることができた。

・・・寒い。もう限界だ。

フライシートがずれてきていたので、ペグの打ち直しをしてから、テント内に戻って再び寝入った。