地球温暖化は進んでる? バカ言え。

知ってましたか? 温暖化とCO2の因果関係はまだ証明されていないことを。それがウソ話だと知ったとき、あなたはどうしますか?
あまりにもマスコミと逆行したことをいきなり目にして、

「ちょっと待てよ、CO2濃度と気温が一緒に並んだグラフを見たことあるだろ? 同時に上昇してるじゃないか!」

という声が聞こえてきそうだが、では、こういう例を持ち出すとどうだろう?

高校生の総人口とパソコンの売れ行きが同比率で上昇しているグラフを示して、ある学者が言う。「高校生が増えるとパソコンが売れるようになる!」と。

誰でも「ありえない話でもないけど、ちょっと飛躍しすぎだな。根拠を示してよ。」と言いたくなるだろう。

これを飛び越えて、いくらでもひどい例は作れる:

女子高校生の総人口と髭剃り機の売れ行きのグラフを示して、「女子高校生が増えると髭剃りが売れなくなる!」と言う。

これではもう話にならない。


ここまでで言いたいことはすでに理解していただけたと思う。

確かにこの架空の学者たちは2つのデータの「相関度」の高さを示すことには成功している。しかし、これらの議論には決定的に足らないものがある。それは「因果関係の証明」である。単純に相関係数を示したところで、それらがつながる理由やつながり方を示す因果関係を示さなくては、2つがきちんと連動していることはいえないのである。

そして、実のところ、CO2と温暖化の議論はせいぜいこの程度なのだ。

相関係数の高さに関しても、わずか100年程度の超短期的データから求めているだけで、長大な気候変動のスケールから言えば微々たる変化である。

今度は「いや、まさか温暖化に限ってそんなことはないだろ。だってCO2は温室効果ガスだろ?」という声が聞こえてきそうだが、地球科学の研究では、CO2が吸収する光の波長のエネルギーは、CO2よりもはるかに高い温室効果を持つ水蒸気によってすでに吸収されてしまっており、人間の力で増やせる程度のCO2の微増ではたいした変化は起こらないといわれている。

それに、百歩譲って仮に温暖化が正しいとしても、地球の長期的気候変動から言えば、今は氷河期の合間の短い「間氷期」に過ぎないのだ。数百年単位で多少の温暖化が進んだとしても、いずれにしろ1万年以内には寒冷化が始まって数万年単位の長い氷河期が来るといわれている。これは地質学的にほとんど確実な事実であり、寒冷化のもたらす被害が温暖化に比べてはるかに大きいことは誰でも想像がつくだろう。

具体的な比較をすれば、温暖化ならば、一部の地域で農業ができなくなる一方で、これまで寒冷だった地域でも農業が可能になるし、年1回しか生産できなかった地域では2期作などが可能になるから、地球トータルの農業生産はむしろ上がる。温暖湿潤だった地域が砂漠に変わる一方で、これまで寒かった北国が温暖な一大農業国に変わるのだ。今叫ばれている食糧危機は、現状の農業分布がそのままだった場合の仮定論であり、実際には新たな環境に適した農業体制が出来上がるまでの一時的な現象に過ぎない。それに、そもそも生物は温暖な気候を好む。実際、数億年前の中生代に巨大な恐竜がのんびりのさばっていられたのは、今よりもはるかに温暖な気候のもとで、あちこちに葉をたっぷりつけた木が生い茂っていたからである。温暖化は確かに環境変化を起こすからありがたくない現象だが、長期的には痛くも痒くもない、むしろ感謝すべき気候変動なのだ。

しかし、実際にこの先待っているのは寒冷化である。温暖化と比べて、寒冷化が農業生産を上げるとは到底考えられないだろう。すぐさま食糧危機がやってくる。かつて経験したことのない規模の雪や氷による災害も起こる。雪や氷の重みは従来の建物を押しつぶす。さらに、水や燃料など、これまで当たり前に使ってきた多くの液体物は、ご存知の通り凍結するとさっぱり使い物にならなくなる。このことは、一般生活だけでなく工業などにも大きく影響する。このように、寒冷化の被害は甚大だ。しかも適応が著しく困難である。

温暖化は適切な適応を通して長期的には人類を繁栄させるが、寒冷化は適応困難であり、待っているのは絶望と死である。(それでも温暖化が怖いというなら、「インドかシベリアのどっちに移住したい?」と自分に聞いていただければ話が早い。インドは温暖化の未来、シベリアは寒冷化の未来だ。零下数十度の極寒地よりは若干蒸し暑い程度の地域をほとんどの人が選ぶだろう)

そう考えれば、人類は今後確実にやってくる寒冷化への対策の方こそを真剣に考えなくてはならないはずだ。


このようなたくさんの事実、CO2と温暖化の因果関係が証明されていないこと、今という時代が寒い氷河期の合間のわずかな温暖期に過ぎないこと、そして進化の歴史で温暖な時代は楽園だったという事実を知っている、あるいは考えたことのある人は、理系の方を含めていったいどのくらいいるのだろうか?

自分のような三流気象マニアと、少数の学者を除けば、おそらく相当少ないはずだ。

それも仕方がない。そういった説は封殺されていてなかなか耳に入ってこないからだ。なぜか?

温暖化で民衆を扇動したい政治家にとって、気に入らない説はウソ扱いされるからだ。

いろんなムダを省こう、汚染の少ないバイオ燃料を使ってみよう、太陽光や核融合で高効率で熱浪費フリーのエネルギーを開発しよう。大いに結構だ。少しでも物理の理にかなった方法を目指すことは素晴らしいことだと思う。(そもそも化石燃料は大量の熱浪費による物理学的な劣位性が明らかだから、CO2や排ガスうんぬんがなくとも、早いところ足を洗うべきエネルギー源なのだ)

だが、その素晴らしい行為に、地球温暖化というウソをばらまく政治家が介入しているとしたら、それは非常に危険である。科学が政治家の道具になり、民衆コントロールに悪用されているのだ。

ここに警告を発したい。

忘れないで欲しい。CO2による地球温暖化は、たかだかひとつの「仮説」に過ぎないのだ。