原発は危ない? バカ言え。 

話題になってますね。地震原発が損傷して微量ながらも放射性物質が漏れた件。
これでさらにアンチ原発が増えちゃいますね・・・危ない!危ない!って。

まぁ確かに核分裂反応は非常に危ない反応ですが、それは安全係数を十分高くとった構造で建てて、信頼のおける従業員が管理を厳重にすれば全く問題ないわけです。その辺を無条件に「原発反対!」っていうのはどうかと思います。

安全係数を高くするために費用がバカ高くなるのは素人でも分かることですが、いくらなんでも設計限界をM6.5にしたのは、設計した技術者は地震大国日本という地理条件を甘く見すぎでしょう。費用やらの事情があったとしても、安全のために努力するのが技術者の仕事のはず。なおさら原発のような危険な施設なら。


自分は典型的な原発推進派です。かといって、「原発二酸化炭素出さないよ〜 温暖化防ぐよ〜」なんていうしょうもない理由なんかを振りかざすタイプじゃありません。そもそも自分は「地球温暖化なんて根拠のない大ウソだ!」と考える少数のグループの一人ですから。(関連記事は次のやつ↓)

最大の理由はこの式:

E=mc^2

アインシュタインの導いたこの有名な式は、ある物質が完全に消滅するときに発生するエネルギーを表しますが、原子核分裂でも質量の0.1%ほどが消滅することが知られています。この質量消滅によるエネルギーが原発の原動力です。現時点で人類がコントロール可能なエネルギーの中で、この効率はずば抜けています。(ちなみに、物体の運動エネルギーE=(1/2)mv^2も実はこの式から導けます。これはあらゆるエネルギーを包括する式なのです。)

言い換えれば原発は物理学が示す限りの最高効率の質量エネルギーを取り出しているわけで、たかだか分子間の電子のやり取りに過ぎない化学エネルギーを取り出すだけの化石燃料とか、他の物体の運動エネルギーをつかまえる水力や風力とはまったく別のものです。物理をやった理系の人は大体知ってることですが、結構このことは一般には知られていないのでないでしょうか?

要するに原発を推すべき最大の理由は、物理学的優位性にあるわけです。

それを活用しない理由はありません。

そして、人類は核分裂を安全に取り扱うのに十分な技術力を持っています。足らないのは、マネジメント力、つまり人と政治です。

信頼のおける人が操作し、政治的不正が起こらない限り、原発は現時点で最高レベルの発電技術です。単に頭ごなしに危険だからと言って否定してはいけません。危険なら、即廃止なんていう短絡思考ではなく、技術と工夫で危険でないように改善すればよいのです。