母校・BKC分校 - Inside SSC

自分の母校・立命館高校では、普通の文系・理系に加えて、「Super Science Course」という特別なコースを開設しています。自分もこのコースの出身です。(ちなみに自分の代までは名前がCourseではなくProgramで、略称もSSCではなくSSPでしたw)
そのコースのための専用施設が、立命館大学内の一角に立っています。コラーニングハウスIIの大通り側の半分がそれです。言ってみれば「BKC分校」ですが、高校内でも特に意欲のある(=濃い)生徒たちが集まってくるところです。

洗練されたきれいな4階建ての設備と意欲溢れる先生方に対して、SSCの生徒数は3学年でわずか70人。水曜日に至っては高3のみ登校でたったの25人で丸々この建物を独占します。まさに「SSCの城」ですw そのため、教室は常時有り余っている状態です。小さいながらも図書室もあり、数学を中心に高校ではまず置かれないようなレベルの本まで配架されています。ちなみにこれは先生の趣味で置いたらしいですw Newton、数学セミナーなどの雑誌も本校の図書室とは別に毎号講読されていて、さらにここには英科学論文誌のNatureも毎週入ってきます。もう至れり尽くせりです。

このコースの生徒は、週2回か3回、京都の本校の代わりに大学のこの建物に通学して授業を受けます。ゼミや実験の豊富な正課の授業はもちろん、大学の教授を招く特別講演や課外講座、ワークショップに卒業研究、極めつけには泊り込みの数学セミナーや海外研修や国際研究発表会の実行委員会など、おそらく日本の高校の中でも最高レベルを誇る豊富な種類のアクティビティがあります。(これは一切お世辞抜きで。本当にすごい。)

むしろそれはどう考えても過剰なレベルで、あまりにもしょっちゅう「特別なこと」があるので、もはやここの生徒にとってはそれ当たり前になってしまっています。(あまりの忙しさで特に11月ごろはパンクする人続出w) しかし、だからこそすごい。いろいろな活動を通して、科学の面白さそのものに向き合う積極性と優れたプレゼン能力を持っているのがここの生徒たちです。彼らの会話や空気もまたすごい。

この素晴らしい少数精鋭の環境で、理系マニアの特殊部隊を養成・・・・・・もとい、将来の日本を担う科学者・技術者の卵を養成しているのです。現に、年に一人は卒業研究で全国レベルの受賞者が出ます。

なんという贅沢!

このような素晴らしいコースの卒業生として、その経験を生かして将来を目指したいと思います。