久々にまともな考え事

いくつか考え事をしてました。全部で5つありますが、2番目と3番目は長いです。今日は主にまともですが、最後の最後にタチの悪いネタを混入してあります。注意w

  • 男女平等

いきなりですが、自分は「控えめな男女平等主義者」です。性別を気にしないと言うよりも、その人の人格とかキャラとか得意分野とか能力とか、いくらでも人を判断する要素はあるでしょ?という風に思ってます。(蛇足ですが、社会主義でも同様の考え方をするそうです。ただし、それに影響されたわけではありませんが。)
もちろん、男が女のレベルに下りてやろう、という古い考え方のためではありません。むしろ逆です。最近は男が虐げられているぐらいなので、実際にはこのぐらいでちょうどなんです。きっと。
それから、この考え方には若干の例外があって、好きな相手に対してはスイッチオフになる仕様になっております。

  • 「人間論を書いて」?

前期に引き続き、大学講義を取らせてもらっています。後期は毎週90分×2コマ分になっていて、うち1コマは「数学IV」(ベクトル空間)を強制受講です。もうひとつは15科目ぐらいからの自由選択で、自分は「哲学と人間」を取っています(もちろんクラスでただ一人。)
とりあえず、数学IVは、行事などの関係で何回も抜けていてもう訳の分からん状態なので、こちらはさておいて・・・
哲学と人間のほうは、毎回テーマが変わる単発式の講座なので抜けても関係ありません。毎回B5一枚の紙を渡されて、その回の授業を自分なりに総括なり感想なりを書くことになっています。分量は自由で、数行しか書かない人も多いようですが、このブログを見てくれてる皆さんなら分かると思いますが、自分は毎回たっぷり埋めて出してます(手書きは苦手なので限度はありますが)
しかも、文系臭のプンプンする授業の感想で、妙に理系的(というよりはむしろSF的)というか、そんな感じの文章を毎回出しているわけです。例えば、「鉄腕アトムは人間か」というテーマのときはすかさずHAL9000をネタに使い、近親相姦で親縁関係がおかしくなる話が出たときは、クローン技術でそういう混乱がさらに起こりやすくなる話をしたりしました。まったくもって哲学を真正面から考えてるクチじゃありません。それでも一応評価は毎回Aをいただいてます。。。やすいゆたか教授、どうもです。
(余談ですが、自分はなんとなく「文系のにおい」が好きです。きっと肌には合った分野ではありませんが、理系と違う雰囲気をかもし出す学問分野には常に強く惹かれるのです)
それで、今日、やすい教授に言われました。「いいこと書いてるから、私のウェブサイトに君の考えを載せたい。自分なりに人間論を論じてほしい」と。すかさず、「いや、自分は哲学とか深く考えてるわけじゃないので、自分が書いたら科学と人間のからみが中心になって哲学からは離れると思いますよ」と言いました。教授いわく、それでもよいと。それでしばらく話した後、「考えてみます」と返事をした自分。
さて、どうやって科学と社会科学と哲学と人間を融合させましょうか? もちろん中心は「SF的展望」です。むしろ、クラークかぶれになって以来、最近はそういう考え方しかできません。
比較的暇な時期なので、とりあえず書けるだけ書いてみるつもりです。

  • 自然科学と数学の違い

それは根本的なものでした。まず、数学はそれそのものがスタートで、他のものに依存せずに何もないところでも独立して存在できます。(むしろ他のものに依存しなくては存在できない数学なんてありえません。それでは数学になりません)
しかーし、授業を受けて自然科学の理屈を学んでいると、あるところで妙な目に遭います。頭の中で、おかしいな、と思っていてやはり分からないので、「せんせー!なんでその部分を考慮せずに切捨てちゃんうですか〜?」という質問をするわけです。(今日実際にあったことなんですが、説明するとしんどいので省略w) 自分の質問の根拠は、値の小さい部分を切り落としてしまうと厳密な理論にならない、という点からでした。が、授業の後に先生の話を聞いて理由が分かりました。
自然科学は、あくまでも現実に起こる現象をベースとしています(もちろん例外はたくさんありますけど・・・) すると、理論上で生じる差に関して、それが非常に小さければ、その差の結果は現象に現れないことになります(または現れても小さすぎて観測できない) すると、その差は「ゼロ」として無視できちゃうわけです。ちょうど、暑〜い夏に扇風機の風を浴びていて、近くで父がくしゃみをしたとしても、風に大した影響が出ないというのと同じです。すいません、もうちょっとまともな例を。惑星間航行の技術で「フライバイ」というものがあります。これは平たく言えば宇宙船が公転する惑星の運動量を奪って加速を行う技術で、実際に探査機ボイジャーなどが行っています。しかし、これによる惑星の公転速度の減少は数百万年経たないと出てきません。すると、これは私達の日常的な時間の尺度内では「影響ゼロ」とみなせるわけです。
自然科学を厳密に考えることは必要です。が、あまりにもみみっちいと罠にかかることになります。気をつけましょう(何)

  • ハイ

2ヶ月の何ともいえない夢から覚め、もとどおりの純粋な自分に戻れたおかげか、授業にも集中できて、脳が非常に活性化してます。いろいろ考えてて楽しいです。そもそも勉強とは基本的に楽しいものです。悪い先生が教えるから、勉強を苦痛と思う学生が増えるんです。多くのいい先生に出会えて自分は幸せです。

  • 裏話

突然ですが、みなさんは知ってましたか? 実は、Sは「趣味」で、Mは「愛」なんだそうです。ジーニアス英和辞典にそれを示唆する内容が載っています。その後自分も少し考えて「なるほど」と納得がいきました。(相手を痛めつけたがるのは一種の趣味的行為、何かされたいとおもうのは愛が行き過ぎたもの、だと思います。)

最後まで読んでくれてありがとうございました。。。