鈴鹿山系第1回(霊仙山)

養鱒場からやや遠回りして西南尾根から登ったのですが、真夏の暑さ、稜線の直射日光、藪漕ぎ、ガレ道、などがあり、とにかくしんどかったです! 太陽光晒しの道がほとんどだったので、大量の水と帽子が大いに役に立ちました。水が足らなかったらマジで倒れていたかも・・・ガクガク(((( ;゚Д゚))))ブルブル 水は多すぎるぐらいで適量ですね。

下のコースタイムで赤字にしたところが、藪漕ぎとガレ道のあったところです。南霊岳〜経塚山の区間はまあまあ普通に歩けますが、これから霊仙に登ろうと思う人は、笹峠〜南霊岳の区間は避けるべきだと思います。

醒ヶ井養鱒場8:20→榑ヶ畑登山口9:30→汗拭き峠10:00→廃村10:30→今畑登山口10:45→笹峠12:00→(途中昼食休憩)→近江展望台13:30→南霊岳14:10→霊仙山最高点14:40→経塚山15:10→醒ヶ井養鱒場17:00

醒ヶ井駅から養鱒場行きのバスに乗り、そこから歩き始めます。1時間ほど車の通れるぐらいの単調な道を歩いていくと、そこが「榑ヶ畑登山口」です。そのまま登っても普通に霊仙山頂上まで行けるのですが、今回は西南尾根を通ってみたかったので、汗拭き峠から一旦下って廃村に向かいます(このルートを使ったことを2時間ほど後に激しく後悔するのですが・・・) 廃村の近くにある「今畑登山口」から改めて登りなおします。


廃村の風景。数十年前で時間の流れが止まっているようです。もし普通に生活が営まれていたとしたら、「かくしてあなたは30年前の日本にタイムスリップしたのである!」と言われても信じるでしょう。(実際にやってみたいことで、のどかで温厚な村人のいる川と山の美しい村でひと夏過ごしてみたい。四万十川流域とか。)

今畑登山口から登っていくと、しばらく樹林帯を歩きます。先日の大雨によるものと思われる土砂崩れの跡もあり、その部分はすっかり登山道が埋まっていました。ほどなくして笹峠に到着すると、笹の藪漕ぎが始まります。まさか藪があるとは知らなかったなかったものですから、これはかなり苦労しました。しかも笹峠からしばらくは鬼のような急登が続きます。ちなみに、途中の森でスズメバチを目撃しました。刺激しないように頭を帽子で隠して静かに退散しました。


急登を乗り切ると、長い西南尾根が目の前に広がります。ここで藪は終わりましたが、今度は岩と潅木の入り混じるメチャメチャな道になってしまいました。藪漕ぎと猛暑でだいぶ消耗してきていましたが、すれ違った人によると頂上まではまだ2時間近くあるとか・・・もうやばいって(写真はもうちょっと行ったところの近江展望台より)

そんなこんなで何とか南霊岳にたどり着くと、この先は再び笹の道になります。ただし、踏み跡はかなりはっきりしているので大丈夫そうです。これで後は何とかなります!


続いて霊仙山最高点に到達。あとは向かい側の経塚山に行って下山するだけです。ここでも笹の中を藪漕ぎしましたが、笹の背が低く距離も短かったので、人ごみの中を歩くよりは楽だった気がします(笑) 霊仙山の三角点ピークは今回は時間の都合で断念しました。

バスの都合があったので、下山はやや急ぎました。汗拭き峠経由の普通の道でしたが、道はこれまで歩いてきたところと比べると、まるで天国のように歩きやすかったです。途中で「ピーッ!」という高い声が聞こえたので振り返ってみると、ちょっと離れた森の中を鹿が走っていきました(ちょっと感動)

ところで、登山靴がまだ2回目だったこともあって、この時点で足はかなり痛みがきていました。脚や膝のほうは全く問題ありませんでしたので、看板のコースタイム130分のところを105分で降りきりました。さすがにこの歩き方はハードで、バス停に着いたときは限界に近くなっていました。水はこの時点でちょうど無くなりました。

「帰ってこれてよかった・・・」

教訓・再認識したこと

  • ケチらず「山と高原地図」を買っておこう(コースタイムを事前に把握すべし)
  • 真夏は直射日光の尾根道は避けるべし! 沢沿いの樹林帯がよい。
  • 余計なレンズは持つな! 重いだけ。
  • 行き帰りの暇つぶしのMDは山ではお荷物!
  • ヒルは厄介。
  • スズメバチにご用心。
  • 今回はお近づきにならずにすんだが、クマーにも注意。

次回は比良か伊吹。