「就職活動の長期化」は大ウソ 〜 就職活動スケジュールのアウトライン

多くの就活生の中の頭にある「就活は長期戦」という命題。

これはメディアが吹き込んだ大きな間違いです。


実際の就活は「スピード勝負」

これから就活に臨まれる皆さんは、何よりもそれを念頭においてもらいたいと思います。


自分が経験してきた就職活動(電気系学部生、電機系のメーカーがメイン)を振り返ると、

  • 10月から説明会が始まる→3月にかけてコンスタントに続く
  • 2月からES提出→3月にかけて通過通知・・・ここは割とゆっくり
  • 4月前半に怒涛のごとく面接の日々&立て続けに内定&お祈り

という流れでした。

特に印象的だったのは、やはり4月の面接&内定ラッシュ。

メディアでは就職活動の長期化が言われていて、確かに説明会は10月ぐらいから徐々に始まっていきますし、大手に落ちて泥沼化(5月以降も就活を続けるパターン)になってしまうと、確かに長期戦になってきます。

ただ、大手に関して言うならば、就職活動はむしろ「短期戦」、まさに一発勝負なのです。


【怒涛の面接〜内定までの日々@4月】
自分自身が体験したパターンについて、初回面接→内定、までの日数(と回数)について、具体例を挙げるならば、

  • キヤノソ:7日(2回)
  • ソ二ー:9日(3回)
  • オム口ン:12日(2回)
  • 1BM:15日(3回)・・・本来なら10日(2回)ですが、諸事情により面接が1回プラスされました

でした。(サーチエンジン対策のため伏字を使用。ご了承ください。)

最初の面接から内定が出るまで10日前後。これを短期戦と言わずしてなんと言えばいいでしょうか。

ちなみに、ほとんどの面接〜内定のスケジュールが4月前半に集中してきます。

「長期化・早期化する就活」というメディアの文句について、「早期化」は確かに事実ですが、「長期化」は真っ赤な嘘です。


【説明会・インターンシップについて】

準備を始める時期は確かに早くなっています。会社説明会は秋から始まりますし、インターンシップに至っては夏休みがメインです。会社説明会はもちろん、セミナーや社員懇談会の機会も多くなっています。大学側も低学年から就活セミナーを開いたりしています。

この段階では、自分がどんな業界・企業に関心があるのかを見極め、「とにかく説明会を回らなければ!」というような強迫観念にとりつかれないようにすることが大切です。基本的な情報はネットで手に入る時代ですから、説明会に行きたくなる企業はネット情報である程度絞れるはずです。百人斬りじゃあるまいし、数を稼ぐことが偉い、というような世界ではありません。ともかく、やたらと節操もなく説明会を回ることは避けるべきです。

インターンシップについては、自分自身参加したことがないのでなんとも言えませんが、「行かなければダメ」ということは全くないと思います。ただ、「周りが行っているのに自分が行かないのはry」という思考回路になる人は、参加するのもひとつの選択肢だと思います。実利よりは、あくまでも精神安定剤的な意味として。実利を求める人については、実際に参加されたことのある先輩に意見を求めてみてください。

とはいえ、あくまで僕の独断的な意見ですが、貴重な夏休みをインターンに使うぐらいなら、「好きなことで目一杯遊んでおけ!」と言いたいです。(実際、3回生の夏は山ばっかり行ってましたw) 有意義な遊びなくして就活の成功はあり得ないと思います。


エントリーシート

エントリーシートについては、各社ごとに提出時期が分散しているために、数カ月間にわたってエントリーシートと格闘する日々が続きます。

提出社数が多くなりやすいので心身ともに苦労しやすいところですし、自分自身が一番苦労したのがこのエントリーシートです。それでも時期的にはかなり分散しているので、精神的負担(=内容を考えることなど)はあっても物理的負担(=スケジューリングの難しさ)はそれほどありません。

とにかく内容を考えるのが大変! そして、手書きESだと、手のひらが筋肉痛になること請け合いですw

逆に言えば、ここでしっかり考えておけば、面接が格段に楽です。というか、何も考えずにしゃべってるだけでいいぐらいになります。

エントリーシートを書く時期というのは、「自分の売りは何なのか」という命題について一番悩む時期だと思うので、身近な人達にいろいろと話を聴くことが有効だと思います。つい忘れがちですが、こういう時こそ両親が最強のサポーターになってくれるはずです。


【面接から内定までの怒涛の日々】

しかし、肝心の「面接と&内定」の時期については、ほとんどが4月、それも前半に集中しています。ESの通過状況にもよりますが、数週間という短期間に目が回るほどの面接スケジュールが押し寄せることになります。

過密スケジュールとはいっても、一次面接はまだいいものです。ES通過とともに、比較的早い時期に日程が知らされるので、予定が組みやすいのです。

しかし、一次面接が通過してからは、怒涛の日々が待っています。通過連絡の電話が来てみたら、次の面接は明日!なんてことも普通にあります。他社の選考と重複したりすれば、予定の調整に頭を悩ませることになります。

地方(=東京以外)の学生が東京を主戦場にする場合は、東京を何往復もすることになり、旅慣れていない人には辛いところかもしれません。(自分の場合は、登山やスキーで旅には慣れていたのでむしろ楽しいぐらいでしたがw)

遠征費用が嵩む時期でもありますが、面接が進むと交通費や宿泊費が支給されるようになるため、場合によっては儲かることもあります。それも数万円単位で。(自分の場合は、・・・以下自粛w)


とにかく、就職活動の核心は「4月」です。準備期間こそ長いものの、実際に選考活動の渦中にいるのは1ヶ月未満という短い期間に過ぎません。場合によっては、1週間や2週間のこともあるのです。このことをよくよく自覚しておいてください。


それでは、今日はこのへんで。