初冬の立山 11/27・1日目(BC設営&浄土山往復)

〜 「冬山オープニング」 〜


1年半ぶり・4回目の立山へ向かった。

3回目となる急行きたぐにの重厚感あふれる乗り心地を堪能し、富山駅へ。そこからアルペンルートで室堂まで入った。(途中、立山駅で2時間ほどあったのでコンコースで横になって仮眠ww)

未明に富山に着いたときは小雨だったのでどうなるやらと思っていたが、室堂に着いてみたら眩しいほどの快晴だった。・・・が、準備を整えてターミナルの建物から出たときには、すでにガスww 山の天候は変わりやすい!w

室堂ターミナル前にはすでにテント村ができており、早速そこに仲間入りする。(本来は雷鳥沢が公式なテント場になるのだが、雷鳥沢はトイレが閉まっているため、非公式ではあるがトイレのある室堂のほうが環境負荷も少ないはず。でも非公式は非公式です。)

このときは小雪が舞う程度だったが、今夜以降に予想されていた風雪に備えて、雪を大きく掘り下げ、テントの高さほどある竪穴をこしらえる。これで飛ばされることはない。早速テント内に荷物を運び込む。

急行きたぐにが途中下車で油断できない&乗車3時間ちょっとで全く寝ていなかったため、暖かなテント内でしばらく仮眠をとった。

1時間ほど仮眠した後、天候も再び回復してきていたので、遅ればせながら浄土山のピストンに出かける。

自分を除き、周囲はみ〜んなスキーヤースノーボーダーだったw(アルペンスキーを持ってきていたが、競技用なのでとても重い&そもそもシール登高ができないため、このときは担がず。結局翌日すぐに撤退したので、往復の移動で荷物になるだけだったw)

そんな周囲のことはあまり気にせずに登りますw

気温は氷点下5度前後で風も適度。雪も締まっていて沈んでも膝下程度だし、トレースもあちこちについている。冬山としてはかなり快適なコンディションだった。(パック気味なのでスキーにはあまり向かないかも)

浄土山に取り付くまでの緩斜面にはスキーのハイクアップ跡やシュプールがたくさん残っていたが、いざ浄土山の急斜面に取り付くと、トレースが1人分付いている以外は人の痕跡は見当たらなかった。トレースを参考にしつつ、読図をしながら山頂を目指す。

ちなみに、今回はiPhoneの「やまちず」というアプリの実地試用も行った。(地形図とGPSを使えるアプリ。簡易登山用GPSとして使える。トラッキング機能もないし、電池もそれほど強くないので常用は難しいが、迷いやすいポイントで取り出してチェックするぐらいの実力はある。山屋なiPhoneユーザーの皆様はぜひお試しを!)

積雪量がまだ少ないため、ハイマツ帯に入るとボスンボスン踏み抜いてしまって歩きにくい。なんとなく雰囲気で良さそうな雪面を見極めながら歩くが、やっぱり時折はまってしまうw

高度を上げるに従って、風が強まり、気温も下がってきた(氷点下10度、風速15mぐらい)が、目出し帽が必要な程ではなかった。

浄土山山頂付近は積雪が豊富で、標柱のようなものは見当たらなかった。iPhoneの「やまちず」でGPSがぴったりと浄土山山頂を指していることを根拠に登頂とみなし、下山にかかる。時折踏み抜いたりしつつも、順調に下山。往路を戻ってテントに帰着した。

この頃にはすっかり雲が取れて、立山三山もスッキリと姿をあらわしていた。とてもこの後に冬の嵐が来るとは思えないぐらいに穏やかな夕暮れだった。

夕食はキムチ鍋。冬山にはやっぱり鍋がよく似合う。

夜行疲れのおかげで就寝はスムーズだった。それほど寒くもなく、安眠することができた。