鈴鹿山系第5回(綿向山・イハイガ岳)

駐車場8:40→登山口(林道終点)9:05→綿向山11:00/11:20→分岐11:30→イハイガ岳(P964三角点)12:20/12:30→(昼食1時間休憩)→分岐14:20/14:25→竜王山15:45/16:00→駐車場16:50


(写真は記事の最後に並べてあります)


鈴鹿前衛巡りの第2弾は、綿向山にやってまいりました。

今回は、表参道から登って綿向山に至り、イハイガ岳(P964三角点)をピストンして、下りは竜王山経由としました。冬に登りやすい山とも聞いていたので、そのための偵察も兼ねてw


事前に調べた評判どおり、イハイガ岳に向かう草原からの展望は素晴らしいものでした。東に大きく鎮座する雨乞岳の山容は、どことなく南アルプス的な雰囲気もあり、とても1000m級の山とは思えない眺めです。(あれで植林が無ければもっと素晴らしいのになぁ・・・)

ただ、7合目のブナ林はあんまり大したことなかったですw ブナならやっぱり比良や朽木方面だと思います。鈴鹿にブナは気候的に厳しいのかもしれません。

時期的にまだ紅葉は期待していなかったのですが、予想外にもあちこちで色づき始めていました。特に、綿向山東面とイハイガ岳はすでに本気モードの入り口に差し掛かっています。

表参道コースでは、「綿向山を愛する会」の方が一人で登山道整備をしてくれていました。綿向山の冬山情報も教えていただきました。こういう方がいてこそ登山道が維持されているのですね。感謝いたします。


あと、一応今回も読図訓練をしたのですが、表参道の点線は非常に正確で修正の必要はなく、点線のなかった残りのルートは尾根上を忠実にたどっているので特に難しいことはなく、現在地確認はきわめて容易でした。

読図が難しいのは、平坦な広い地形や、トラバース道ですね。あと、谷筋の読図もまだまだ勉強が必要だと思っています。


登山駆け出しの高3の頃は電車で行ける比良ばっかり登っていたため、その後も「滋賀の山といえば比良」という固定観念がついてしまい、鈴鹿にはあまり目を向けてこなかったのですが、原付であちこち走り回るようになってから行動範囲も変わりました。

ただ、滋賀県側からだと鈴鹿主稜線へのアクセスはやはり厳しく、これからも前衛巡りが中心になってしまいそうです。去年の土砂崩れによる石榑峠と武平峠の通行止めが追い討ちをかけています。


あと、最後にもうひとつ。なんと、愛用のレンズ・VR16-85にアクシデントが起こりました!

このところピントと解像が不調気味で、前回の修理から半年(再修理の期限)を過ぎないうちに点検に出すつもりだったのですが、ついにきました;; 下山中に竜王山の手前あたりでズームリングを回したところ、中の部品が取れる感触がして、ズームリング・ピントリングの動きがおかしくなり、当然ながら完全にボケボケの状態になってしまいましたww

VRユニットがぶっ壊れたときも無償修理してくれたニコンさんのことなので、おそらく今回も無償やってもらえるとは思いますw (万一有償になっても動産保険がありますが、コレに頼るのはなるべく避けたい) 明日早速送ろうと思います。


●コラム? 「日本コバ VS 綿向山」
この綿向山、鈴鹿主稜線の前衛という点では先週の日本コバと似ていますが、実際には両者はかなり異なる山です。

  • 日本コバは、主稜線から川を2本挟んだ独立峰。山域としては鈴鹿山系というよりは永源寺里山に近く、山頂付近からの展望は鈴鹿を「遠望する」感じになる。ピークの形は平べったい。
  • 綿向山は、御在所から伸びる支尾根上のしっかりとしたピーク。山頂からの展望は良好で、東には雨乞岳がでっかく腰を据え、鎌ヶ岳の鎌尾根もよく見える。麓から見上げる迫力も十分で、立派な山容を持っている。

要するに、綿向山のほうが立派な山ですよ、ということですw もちろん日本コバは日本コバで味のある山だと思いますよ。


●コースガイド
綿向山には、「表参道」「竜王山縦走」「水無」の3つのルートが西明寺口から出ている。

表参道コースは人工林が続くためあまり面白いコースではないが、登山道はゆるやかな傾斜の道がつづら折になっているため、とても歩きやすい。竜王山縦走コースはやや傾斜が急な場所があります。

また、山頂から雨乞岳方面への稜線にもルートはあり、イハイガ岳手前までの稜線は草原になっていてとても展望が良く、素晴らしいコースである。ただし、この稜線は踏み跡が薄くヤブっぽいので、最低限「尾根をたどれる」レベルの読図力が必要。


以下、写真。



左が駐車場、右が登山口方面の道です。駐車場は20台はいけそうです。(ま、僕は原付なんで関係ないですがw)



5合目まではこんな感じの植林帯を行きます。



急に明るくなって・・・



5合目休憩小屋に到着です。



再び樹林帯に入るものの、徐々に明るい雰囲気となり、7合目のブナ林でハイライトを迎えます!






9合目付近



この長い階段を登って・・・



あと10歩で頂上!



みなさん休憩していらっしゃいます。手前の山が雨乞岳。右奥のとんがった山が鎌ヶ岳。



雨乞岳。堂々たる山容だが、植林が痛々しい。手前の山肌は秋色に染まり始めています。



分岐まで下ってきて綿向山を振り返る。



紅葉1 まだ3分ぐらいですが。



紅葉2



紅葉3



草原!



イハイガ岳への稜線



潅木帯に入ります



そして雨乞岳



潅木帯を抜けると樹林帯へ。イハイガ岳手前は45度ぐらいの急坂を直登します。



イ ハ イ ガ 岳 で す



綿向山方面を振り返る。ここから折り返してあちらへ戻る。



途中の台地で昼ごはん。ラーメンとおにぎりと梅干。奮発して高めのラーメンを買ってみましたw これが超うまかった!w



分岐点から竜王山方面への道に入りました。西明寺まで全般的に明るい樹林帯の道が続きます。



綿向山を振り返る。なかなか立派な山容です。



紅葉。大げさに補正すれば現時点でもこれぐらい出せます。どう見てもやりすぎですがw 2週間後が楽しみです。



駐車場に降りてくるも、レンズはボケボケw