北八ヶ岳探訪 8/7・2日目(蓼科山周回)

双子池9:15→亀甲池9:55/10:10→天祥寺原10:25/10:40→蓼科山荘12:10/12:25→蓼科山13:00/13:10→蓼科山荘13:50/14:00→大河原峠15:05/15:15→双子池16:10


2日目の朝は雨で始まった。

5時起床・7時出発で蓼科山を周回するつもりだったのだが、天候回復の願いはもろくも崩れ、相変わらず強い雨がフライをたたいていた。雨の中無理して出発するのもアレなので、そのまま二度寝を決め込んだ。


で、たっぷりと夢の世界を楽しみまして、8時起床。結局12時間睡眠ww この頃にはさすがに雨もやんでいたので、朝食をとり、遅ればせながら出発準備をする。

出発時には雨はやんでいたが、いつ降り出すかわからなかったし、そこら中のぬかるみだらけで草も水滴がたっぷりついているはずなので、レインウェアを着て出発。日帰り装備で軽荷ではあったが、膝が心配だったので、ストックも持った。去年の今頃は涸沢でストックなしで軽快に歩いていたことを思うと、やっぱりまだ回復途上なのだと実感せずにはいられない。

今日は蓼科山への日帰り周回コース。



双子池



歩き出すと、噂どおりの鬱蒼とした幽玄な針葉樹林が続く。昨日までの大雨で足元はぬかるみだらけ。岩から岩へと歩けばほとんどはよけられるが、都合よく石が続かない場所も多く、そういうときはにゅるっと10cmぐらい沈んでしまうww 靴はハイカットなので泥は侵入しないが、この感覚はまったくもってイヤなものだw



しばらく歩いて視界が開けてくると、そこが亀甲池だ。しずかな山の中に佇む小さな池である。わずかながら晴れ間も覗いてきた。




こういう静かな景色を見ていると、山に来たんだ、という実感が強く沸いて、この数ヶ月のことを思い出して、しばらくしみじみとした気持ちになった。



その先は雰囲気が変わって、草原が広がるようになる。



道の脇には花が咲いていたりするが、すでに枯れていた・・・

天祥寺原で休憩を取り、しばらく歩くとプール平方面との分岐を右折する。ここまでは道はしっかりしていたのだが、どうやら蓼科山方面はメインルートから外れるらしく、これまでにまして凄まじいぬかるみが出迎えてくれた。ぬかるみだけならまだいいのだが、登山道のど真ん中に深さ30cmぐらいの池が出現して狭いトラバースを抜けたりと、なかなかスリリングだった。

それも少し登ればなくなり、樹林帯のそこそこ快適な登りとなる。

それにしても、出発以来誰にも会わない。八ヶ岳といえば、人がいっぱい、小屋がいっぱい、というイメージだったので、この静けさはなんだか不気味に思える。やっぱりロープウェイとか百名山(赤岳)から離れると人も来ないのか・・・



道の脇にはきのこもたくさん生えていた。ベニテングタケ? もげたやつが一個だけあったので、においを嗅いでみたのだが、特に何も感じなかったw(ちなみに、ベニテングダケはかなりおいしいらしいw)

分岐から1時間ほど登って、ようやく初めて人に会った!w 単独行のおっちゃん。その後は、複数人のパーティーと何度かすれ違った。


結局天候は回復せず、ガスと小雨の天気。シーズン幕開け初日からぬかるみと雨の中の行動でずいぶん疲れてしまったが、何とか将軍平・蓼科山荘に到着。

蓼科山荘まで来ると急ににぎやかになった。やっぱりみんな表の登山口から日帰りで登ってくるらしい。そりゃ、アクセスの容易な八ヶ岳でわざわざテント泊する人も少ないわなぁ・・・



小屋の前で少し休憩を取り、蓼科山への最後の登りにかかる。地図には「岩石帯の急登」とあったのだが、確かにすごい登りだった。ところどころクサリもかかっている。ただ、昨日の雨池峠〜林道の区間と比べれば、足場は豊富なので大きな段差に苦しむことはそれほどなかった。

ストックは邪魔になるので途中でたたんでサブザックに突っ込み、手で岩をつかみながら登る。これは下りが苦しそうだ。



山頂に近づくにつれて雨風ともに強くなった。蓼科山頂前ヒュッテを通り過ぎ、ガスガスで何も見えない中、蓼科山の標識だけを撮影して速攻で退散w

雨は目に見えて勢いを増していたので、小屋前でさっさと行動食を食べて、下山にかかる。

登りが急だったということは下りも大変ということだ。ある程度苦労したものの、細かく足場を求めることができたので何とか降りることができた。

ここからはストック復活である。上がってきたときとは別の方向(大河原峠・双子山経由)で下山する。

大河原峠までの道は、前半はぬかるみ気味のなだらかな道、後半は岩のゴロゴロした道を下っていく。どっちもどっちであんまり良いもんじゃなかったw

大河原峠に着くと、目の前に大きな駐車場がでーんと現れる。山荘には自動販売機もあり、それも下界とさほど変わらない価格・・・ なんだか下界の匂いがプンプン。うん、これでこそ八ヶ岳w これであとは大勢の登山者がいれば完璧だw

ここから少しの登りで双子山。すさまじい雨と風・・・orz ここで携帯が通じたので、自宅にメールを入れておく。

双子池に帰ってきてからも雨は止まず、結局展望は一度も開けなかった。う〜む、残念・・・


さて、お楽しみの夕食である。今日はキムチ鍋w 具はウインナーとネギとまいたけ。そこにアルファ米とマロニを入れてかさを増やし、終盤に卵を入れてなんだかよく分からん状態にして完食。辛かった・・・w