北アルプス立山スキー山行 5/6・6日目(移動日)

雷鳥沢8:15→室堂9:30


起床は5時かもうちょっと後だったと思う。

さあ、今日は帰る日だ。依然として外は強い風が吹いているが、空には晴れ間も出てきている。






帰りの予定はかなりゆったりしていて、まずは室堂に行って荷物を置き、みくりが池温泉に入り、富山でお食事をして、17時過ぎの鈍行に乗るという流れだった。(鈍行でももっと早く帰ることはできるが、乗り継ぎの回数を考えるとこの便が一番少なくて済む。ザックだけならともかく、あの荷物を思うと乗り継ぎは一回でも少ないほうが良い・・・)


昨晩パスタを食べたばかりなので、今朝の朝食は抜きとした。

帰りはTバーで雷鳥荘まで上がって室堂ターミナルを目指すつもりだったが、この様子だと朝一は動かない可能性もあったため、全て徒歩でこなすことを決意。

強風の中テントを撤収し、アホほどある荷物をザックに詰め込む。スキーブーツを履き、登山靴はザックの中に。そしてスキーをカラビナでパチン。

スキーも入れれば、食料の消費などを考えても間違いなく30kg以上ある。しかも足回りはスキーブーツである・・・ これで標高差150mを歩く!(意外とアップダウンがあるので、累計だと200mぐらいあるw)


いざ出発!

ザックが、、、お、重い・・・

適当なステップ跡を探し、それを追って歩く。のっそり、のっそり、牛歩どころでは済まないぐらいの超鈍足で歩いていく。のそり、のそり、のそり・・・

最初は晴れ間も見えたが、徐々に雨が降り出し、標高を上げるにつれて風も強まってくる。雷鳥荘の手前は雪が柔らかく、突然膝より上まで沈み込むこともあった。

雷鳥荘からは若干の下りとなる。(せ、せっかく稼いだ標高差が・・・) 遊歩道沿いに行くと夏道が出ていてスキー牽引ができないため、多少大回りになるが、ブルドーザーの跡がついている道を歩く。

みくりが池温泉を通過すると、室堂ターミナルが近づいてくる。ここからが本当に苦しかった。傾斜なんてほとんどないのに、背中の荷物が・・・

標高差のせいか時間差のせいか分からないが、この頃にはすっかり雪になってしまった。それも結構吹雪いている。こりゃ3月のゲレンデ並みだな・・・ それでもジーンズ姿の観光客が歩いてたりして、何ともスリリングwww


で、なんとか室堂に到着したわけである。ターミナルに入り、階段の片隅に荷物を置き、ロッカーからスキーケースとブーツケースを引っ張り出して荷物の整理をする。登山靴はまだ湿っていたので、ビニール袋を使って靴下に染みないようにするw(去年の涸沢で思いついたワザww)

朝食抜きでやってきたので、ターミナルの立ち食いうどんを食べる。量は少ないけれど、味はなかなか良いぞ!

で、みくりが池温泉に。本当に同じ道かよ!と言いたくなるぐらいに楽チンでびっくりする。

にごり湯の温泉に30分ほど浸かってたっぷりと皮膚をふやけさせ、帰りがけにおみやげを買っていく。外に出ると雨が降っていた。


ターミナルに戻り、大荷物を引きずって高原バスの列に並ぶ。


そして、立山を去るときがやってきた。



雨は再び雪に変わっていた。5月の雪に驚く観光客たち。


バスは雪の大谷を抜け、ゆっくりと高原を下っていく。

まだ長い帰路のことを考えながらも、この6日間を振り返り、そして、次はいつ来るのだろうか、どこを歩くのだろうかと、あちこちに思いを巡らせていた。