バカな誇大広告と言い訳はいい加減にして欲しい

                    学校法人立命館総長 川口清史

立命館学園は、教育研究機関としての使命を果たすため、建学の精神や教学
理念にもとづき、学生・院生を含む全学の英知を結集し、今日の到達点を築
きあげてきました。今後も学生・院生のみなさんの主体的参画と社会の広い
支持を得ながらさらなる学園創造を進めていくために、この間の政策につい
て説明いたします。

(1)学校法人立命館は、教員・教諭・職員の賞与を従来の年間6.1ヶ月プラス
 10万円を、2005年度から5.1ヶ月プラス10万円としました。
 1)理由
   経常費の大半が学費と公的助成によって成り立っている私立大学とし
  て、社会的妥当性を考えたからです。
 2)使途
   差額の1ヶ月相当額 (7億円)は校地・校舎・設備には一切使っていませ
  ん。この7億円に4億円を追加し、教育・研究の高度化を推進するため、
  大学教員を中心に、教諭、職員の研究・教育・研修費等に還元しています。

(2)学校法人立命館は、川本八郎前理事長、長田豊臣前総長の退任にあたり、
 その職責と功労を評価し退任慰労金を支給しました。
 
 1)立命館の財政運営の基本
   立命館は学費と公的助成に財政を依拠している私立大学として、でき
  るかぎり学費は現在の学生の教育に使い、校地や校舎、設備は可能なか
  ぎり外部資金を獲得できるように努めてきました。
 
 2)立命館のこの間の努力
   立命館1984年以来の長期計画方式により、教育・研究施設の改善に
  努め、新たに2317億円の教学施設を持つにいたりました。
   この改善が研究力においてCOEの獲得などで私学において慶応義塾大学、
  早稲田大学に次ぐ位置に到達しました。教育力においても文部科学省
  現代GPなどの審査において同志社大学とともにわが国トップの位置に評
  価をされました。また、アメリカンフットボールや女子駅伝において全
  日本を3連覇するなど課外活動発展の力となりました。さらに教学理念で
  ある「平和と民主主義」を恒常化するための施設として立命館大学国際
  平和ミュージアムを創設し、毎年、京都戦争展の会場としても提供して
  います。
   こうした2317億円に及ぶ教学・研究条件改善の費用のうち学費から充
  当した部分は316億円、(13.6%)です。他は川本八郎前理事長や長田豊
  臣前総長を先頭とした取り組みにより、滋賀県大分県の協力などによ
  る補助金、民間企業などからの寄付や事業収入によって今日の立命館
  到達を築きました。
 
 3)川本八郎前理事長、長田豊臣前総長の職責と功労の評価
   この職責と功労を評価し、両名の退任に当たり、立命館は川本八郎前
  理事長に1億1200万円、長田豊臣前総長に4600万円の退任慰労金を支払い
  ました。なお、川本八郎前理事長は、税引き後の手取り約8850万円の内
  から学生諸君の課外活動の発展のために3000万円を寄付されています。
                                 
                                 以上