英語講座

ちょっとした機会があって、今日、25人ほどの同輩・後輩たちに英語講座を開きました。内容は以下の通り:

  • 「速読速聴」シリーズを使って、リスニングとリーディングの練習(普段の授業よりも、質より量で根性トレーニング)
  • 映画「2010年宇宙の旅」の前半部分を学習用に使って、質問への解答やスクリプトの穴埋めなど
  • SSF本番での英語ディスカッションのための準備
  • 希望者へのごほうび:「2010年」の後半部分を日本語字幕で鑑賞(驚きの結末をあなたは見たか!?)

個人的に、やってみて一番ぐだぐだ感の出てしまったのは映画学習。同時に、終了後何人かに個人的に話を聞いてみて「ためになった」と言われたのが映画学習でした。

一方、最初のLとRの練習は特に何も話を聞かなかったので、こちらは不評だったと解してよさそう。

そして、午後のディスカッション練習は、正直なところ、仕切る側も参加する側も一番難易度の高いところです(SSF本番の英語ディスカッションはマジで辛い。ネイティブだらけの部屋に司会としていきなり放り込まれた去年の壮絶な経験です) 

ひとまず、今回はみんなを案内するTutor役として、いかにみんなから英語で意見を出してもらうかがポイントでした。テーマはClearn Energy。20人ほどいたので、話しやすさを考えて、10・10に分けて別グループで議論をすることに。

とりあえず、こういう慣れない議論のための大原則として、

少なくとも一人が話せば、みんなしゃべるようになる!

ということがあります。そのためには、出だしはできるだけ簡単でなくてはなりません。加えて、議論を会話として成り立たせるためには、

議論の方向性をきちんと定めるべし

ということもあるでしょう。両方を満たすやり方を考えた結果、「じゃあ、まずはClean Energyを思いつく限り挙げてみて、その中でどの種類のClean Energyがベストなのかを考えていこう」と言ってスタート。

そしたら、出てくる出てくるいろんな種類のClean Energy。Solar, Water, Windは定番として、だんだんマイナーなものも出始め、やがてはHuman Energyまで出てくる罠(これがすべての始まり)

あと、種類を言ってもらうついでに、その場で"So, what is the feature of that kind of clean energy?"と聞いて誘導尋問をします。そうすればみんな自然に意見を言ってくれます。それで意見が出たら、"Thank you. Then, is there any opposition? Or, do you have any other opinion?"と聞く。大抵はそれで誰かが続きますが、もしも静まってしまったときは、自分が何かしら意見などを言って燃料を投下します。この繰り返しで意見を出してもらいます。

加えて、誰かが間違った表現を使ったり、表現に迷って言いにくそうにしているときは、便利な表現などをその場で教えることにしていました。(effective、efficient、practical、in theory、I agree, I oppose, I suppose, I suggestなど多数。こういう基礎的な表現だけでずいぶん便利になるものです) 実践的な場で教えるので単なる講義よりも身につきそうでしたし、教える側としてもその場で思いつき次第ポンポン教えられるので非常にやりやすかったです。ただし、欠点は、場当たり的に教えるので穴が大量発生することでしょうか・・・

そして、やがて議論の矛先が少数のものに絞られてきます。今回みんなが向かっていったのは、「Human Energyに関する議論の白熱」 と 「新しい水力発電の提唱」でした。

前者は8割以上がネタでしたが、みんな英語で話しながら盛り上がっていたので、練習の雰囲気としてはもう最高でした。一方、後者の議論で出てきたアイデアは「水路にダムを作れば自然破壊も起こらない」というもので、最終的には元ネタ提唱者のK君にこのグループのConclusionを述べてもらいました。他のみんなも自然破壊や効率性などに関していろいろな意見を出してくれたので、とても有意義な英語ディスカッションの練習になりました。(K君はクラスの日本語ディベートでも議論を盛り上げてくれるスゴイ人です。今回も見事にやってくれました)

そして、みんなに一番強調して教えていたこと:

実際のディスカッションで英語をしゃべるのに必要なのは、英語力そのものよりも、テンション・根性・恥を捨てることの3つだっ!

みんなの反応は当然「爆笑」。でも納得はしてくれました。

個人的な話ですが、自分は、公の場では普段それほどハキハキしゃべるタイプではないのですが、英語で話すときはつとめて「明瞭な声、ハイテンション、恥は捨ててたくさんしゃべる」の三原則で動くようにしてます。そんんわけで、みんなにも自分なりに行動で示しているつもりです。(もっとも、プライベートなら、加熱すればどれだけでもハイテンションになりますがw)

あとは、10人ほどの観客が残って「2010年」の後半部分を鑑賞。最後の終わり方は、科学的な面から何人かに激しく突っ込まれましたが、最後のほうのHALとの会話などにはみんな感動してくれていたようです。

今日お付き合いいただいたみなさん、本当にありがとうございました。

P.S. ところで、プレゼンルームのプロジェクタースクリーンはかなり迫力がありました。さすがに音響は映画館とは比較になりませんでしたが、たった10人であの広い部屋を独占できたので、本当に「それ何てプライベートシネマ?」っていう感じでした(現にそう口に出してたけどw) もうマジで快適でした。あと、他の友達や後輩も言っていたのですが、月1や週1ぐらいで放課後にこの部屋をプライベートシネマにして、英語字幕で映画を見て英語の勉強をしてはどうか、と思いました。(じゃあ次は2001年?あれは眠いぞ〜)