日本沈没<ネタバレなしです>

見てきました。

さすが、数十億円の製作資金を投入しただけありました。何より、映像のクオリティはすごいです。ストーリーも、小説版の素晴らしい言葉やシーンをうまく取り入れつつ、映画のオリジナルストーリーを展開していてとてもいい感じでした。土壇場に立たされた日本政府と日本人の歩む道、沈没対策チームの官僚と田所博士と小野寺、混乱する社会と揺らぐ大地、そして『日本沈没』。特に、ラストの展開なんかはもう感動モノです! とにかく良い映画でした。

しかし、実は、小説はもっとすごいです。細部にわたる描写や長編小説ならではの重量感は、映画では到底及ばない領域です。自然の脅威やストーリーなども、映画よりもはるかに細かく描かれていて読みごたえがあります。しかも、30年以上前の作品であるにもかかわらず、今読んでも全然古くありません。むしろ新しいです。(だからこそ現代版としてリメイクされたともいえる) もう小松先生最高です!

そんな長編小説を短くまとめて、映画は小説にはない「スピード感」と「映像の迫力」を出してくれました。皆さんも是非見に行ってください!