比良山系第15回(積雪期/湖西道路比良ランプ〜八雲ヶ原)

湖西道路比良ランプ前8:10⇒イン谷口8:20⇒大山口8:50⇒北比良峠11:20/11:45⇒八雲ヶ原12:15/13:10⇒北比良峠13:50⇒大山口15:10⇒イン谷口15:30⇒比良ランプ前15:40


休日は少なくとも10時まで寝る人なのだが、この日ばかりは5時半起床。朝食や荷物のチェックをしているうちにすっかり出遅れてしまい、6時半に自宅を出た。

途中、原付の燃料補給とコンビニで行動食の調達をして、3回目の琵琶湖大橋を渡る。前の2回は直進してR367に向かっていたが、今回は右折してR161に入る。どっしりとした蓬莱山の山体がみるみるうちに迫ってくる。

堅田周辺はほとんど雪は無かったが、ほんのわずかに北上しただけで周囲はすっかり雪景色となった。中高時代にびわ湖バレイに通っていた頃もいつもそうだったが、蓬莱駅あたりがだいたい境目になっているようだ。

途中で左折して、イン谷口へ向かう県道に入る。途中の湖西道路比良ランプまではきれいに除雪されていたが、その先は一転して完全な雪道。悪あがきで行ってみようとしたのだがスリップして無理だったので、ここで諦めて原付を道路脇に停めた。



久々の山歩きに出発する。



イン谷口まではすぐに到着した。土曜日とあって登山者をちらほら見かけた。ここで登山届けを書く。この先は通いなれた場所だが、雪はこの時点ですでに30cmほどあり、春秋とは景色がだいぶ違う。



少し上がったところの広場までは車のわだちに沿って歩いていくが、その先は一本のトレースとなる。


大山口からはダケ道へ入っていく。(ダケ道・青ガレともにトレースあり) このあたりになると日の当たりやすい場所を除いて周囲は完全に雪で埋っている。谷筋なので雪も溜まりやすいのだろう。50cmはあると見た。

ダケ道のトレースははっきりしているが、それほどたくさんの人が歩いているわけではないので、たまにズボッとはまる。それを除けば、虫もいないので春秋より快適なぐらいだ。天気はとても穏やかな晴天でほぼ無風。時折小鳥の鳴く声が聞こえてくる。



標高800mぐらいのワンカット。すっかり雪山。

北比良峠のロープウェイ跡の広場が見えてから、実際にそこに着くまでが意外と長かった。

このあたりになると雪もかなり深くなり、足を取られやすくなってくる。トレースはあったが、数人しか歩いておらず、半ラッセルとなった。この先も似たような状況だろうし、時間的にもこの分だと武奈ヶ岳は厳しそうだと見た。

ところで、北比良峠手前は、北側が無雪期だと少し嫌な感じの崖になっているのだが、この時期は雪に埋もれていてさほどに威圧感が無かった。この頃になると、武奈ヶ岳方面には雲がかかり、こちらも雪がちらつき風が出てきた

北比良峠で休憩を取る。。ここでわかんを装着する。高校の頃に山岳部の元顧問の先生からもらった木製のものだw(山岳部は入学する前につぶれていたが・・・) 初めてで手間取ってしまったが、何とか装着できた。これで深雪でも沈まない!



旧スキー場方面にもトレースはあったが、先行者2人が樹林帯経由の道を歩いていったので、そのトレースを追うことにする。わかんが緩んでしまったので、途中で立ち止まって付け直したりしているうちに、時間を浪費してしまう。この時点で武奈ヶ岳行きは完全に選択肢の外にw

実際には武奈ヶ岳を諦めたことなんかはどうでも良くて、時折トレースを外れてラッセルを楽しんだりして、雪山の魅力に浸っていた。トレース部分も2人しか歩いていないので、雪は非常に柔らかい。


途中で立ち止まると、あたりは自然のままの静寂に包まれる。ここにいるのは自分ひとり。だけど「孤独」を感じることはない。自然の中では一人なのが当然のことだから。自分にとって本当に「孤独」なのは街にいるときなんだ。


ほどなくして八雲ヶ原に到着する。旧スキー場跡は完全に人工物が撤去され、池も完全に埋まって大雪原と化している。看板の埋まり具合からして、積雪は1.5mほどある模様。美しい。



旧スキー場の雪原。ここでたくさんの人がスキーを楽しんでいたのは今や過去のこと。

これ以上進むと帰りで日が暮れてしまうので、ここでラーメンを作って大休憩とする。途中、3人ほどの方が通過していったが、いずれも武奈ヶ岳を諦めて引き返してきたらしい。やっぱり武奈ヶ岳目当てなら坊村からですか。う〜ん、でも最短ルートってあんまり好きじゃないんだけどなぁw それに坊村だと雪が多くて原付では行けないしww

(ラーメンを作るときに雪から水作りをしたのだが、要領を分かっていなかったため、コッフェルが空焚き状態となってしまい、強烈な金属味のする水ができてしまったw もちろん作り直したが、それでも少し金属味は残った。構わずサッポロ一番ピリ辛みそラーメンでおいしくいただきましたがw 帰宅して洗剤で洗うと、金属味は出なくなった。)

帰りは旧スキー場経由とした。トレースに沿って雪原を歩いていく。



日が差しては雲がかかる。良い雰囲気。



振り返って見る武奈ヶ岳はいつもより遠く感じた。



北比良峠からは琵琶湖がきれいに見えた。

ここからは来た道を戻る。ズボズボと下るが、時折深くはまると抜け出すのが大変w 途中で直登ルートならぬ直降ルートができていたので、ありがたく使わせていただく。

登りと比べるとあっけなく大山口に着いた。イン谷口まで下ると、家族連れの人が数グループいて雪遊びをしたりしていた。


そして愛車の元へ帰還w

帰りは比良とぴあに寄って温泉に浸かり、元来た道を走って帰った。堅田の手前で少し渋滞していたが、原付は左脇を抜けられるので快適だw いつも渋滞する琵琶湖大橋の守山側はスムーズに流れていた。