Nikon - AiAF Nikkor 50mm F1.4D

昨日の帰りに、京都のビックカメラで買ってきました。実写サンプルは八幡堀の記事に譲るとして、ここではレンズについて書きます。


お値段は5年保障付きで実質27,835円。(販価29,800のところを交渉して500引きで、さらにポイント5%) キタムラで取り寄せればさらに925円安く手に入るのだが、この週末に使いたかったので妥協した。

この50mmF1.4は発売から10年ほど経った現行モデルであり、開放ではかなり甘いという評判だったが、安くて軽いのは魅力だ。(12月にGタイプの新型モデルが出ることになっているが、どう考えても5万円クラスになる代物。シグマが最近出した新型も5万ぐらいで、しかもかなりの重量級。キャノンの50mmF1.4も結構高い。そんなわけで、現行モデルの価格はある意味すごい。)

あとは、いつものMCプロテクターと、PLは18-50で使っていた58mm径のものがあったのでステップアップリング、それとリアキャップを購入。(なぜかこのレンズにはリアキャップが付属していない) いらないかなぁと思って省いてしまったのだが、やっぱりND4も買っとけばよかったorz 三脚は高かったのでネット経由で買うことにした。

同時に念願のカメラバッグも購入。フォトランド・ステリオMで、5000円。かなり安いw 本体+レンズと、交換レンズ4本がちょうどぴったり収まる。10-24を揃えれば5本体制になるのでちょうど過不足のない収納力である。インナークッションを抜けば旅行バッグにも使えそう。


さて、このレンズの最大の特徴はF1.4という大口径。AFレンズの中では最も明るく、現行のAFレンズのラインナップでF1.4の開放値を持つのは、同レンズのほかには85mmF1.4Dだけである。


この開放値の大きさにより、ボケがとても大きく出る。上が普及型ズームレンズの50mm位置で一般的なF5、下がこのレンズのF1.4である。違いは一目瞭然!(撮影は両方とも同レンズ)


F1.4では収差の多いふんわりとした描写だが、F4ぐらいまで絞ればカリッとしたキレのある描写をするようになる。開放付近ではかなり独特な描写をしてくれる面白いレンズだが、DXで1.5倍クロップになっているのが惜しいところで、ぜひともフルサイズで使ってみたいレンズだ。しかし、あいにくD700は25万円コースである。5年後ぐらいにはフルサイズ手に入るといいなぁw

画角は換算75mmの中望遠で、90マクロでの換算135mmのような窮屈感はない。ボケを活かした撮影をしたいときにはしばしば90マクロを使っていたのだが、画角の狭さゆえにどうしても無理があり、思ったような構図が取れないデメリットがあった。換算75mmの画角はそれに比べると大きく広がった印象で、弱めの圧縮効果と大きなボケを生かして主題を浮き立たせる表現にうってつけである。寄れない(45cmまで)というのはウィークポイントではあるが、それほど気にならなかった。

200gちょっとという軽量レンズのため、レンズの質感はあまり期待していなかったのだが、筐体がコンパクトにまとまっているおかげで「密度」が高く、持ってみると意外にもずっしりとした感触がある。筐体もいかにも20世紀的なメカニカルな風貌で、D70にも良く似合う。小粒だがとても頼もしいレンズであるw


今日実写してみての感想を一言で言うならば、「これまで撮れなかった写真が撮れる」に尽きるだろう。ボケを活かした撮影は90マクロでもできるが、同等のボケが換算75mmの画角で出せるということは限りなく大きい。


結論:35mmF2Dと85mmF1.4Dとシグマ150マクロが欲しくなりました。でも10-24が先w