比良山系第12回(テント泊・南比良〜奥比良縦走・2回目)

涸沢山行の予行演習を兼ねて、昨日・今日の1泊2日で去年と同じコースを縦走してきた。南比良〜奥比良のロングコース。(去年の記録・写真なし

今回の山行がうまくこなせたので、4連休の涸沢山行も予定通り決行予定。週間予報も上々ということで、期待!


コースタイム:

[1日目(4/26)]

栗原バス停7:55⇒ズコノバン9:10/9:20⇒権現山9:55/10:05⇒ホッケ山⇒子女郎峠10:50⇒蓬莱山11:20/11:25⇒打見山11:45/11:55⇒木戸峠12:10⇒比良岳⇒葛川越⇒鳥谷山13:15/13:25⇒荒川峠⇒南比良峠⇒金糞峠14:50

[2日目(4/27)]

金糞峠5:40⇒八雲ヶ原6:20⇒武奈ヶ岳7:25/7:30⇒細川越⇒釣瓶岳8:25/8:35⇒イクワタ峠⇒笹峠9:20/9:25⇒地蔵峠9:50/10:15(畑方面に誤って降りかけ、登り返す)⇒横谷峠⇒須川峠⇒蛇谷ヶ峰12:10/12:50⇒朽木てんくう温泉14:20


[1日目(4/26)]
今回の荷物は約18kgになった。(水抜きで15kg)

初テント縦走だった去年の山行では、小さいザックに無理やり詰めたため結果的に軽量化されて約14kgだった。14kgといえばテントデビューのときは非常に重く感じたものだが、夏山縦走で23kgの重さを経験した今となっては軽い部類ですらある。

で、今回は夏山縦走と同じ大型ザックに「あ〜、これも要るかな?」という具合に放り込んできたので、4kgも太ってしまった次第w さすがに夏山の23kgよりは軽いが、そもそも、程度の差こそあれ体重の3分の1を丸2日間も担ぐなんて馬k(ry


それでは出発。本日の天気は快晴!


和邇駅から栗原まではいつもは歩きで行っていたが、今回はバスに乗車。あっという間w(この路線、短距離の割には早朝に1本しか運行していない) 栗原からの縦走コースはすでに4回目になるので、もう慣れたもの。一歩ずつゆっくりと高度を稼ぐ。ズコノバンで小休止を取りながら、稜線・権現山へ。


ここからは適度なアップダウンとともに稜線を行く。何度も来ているとはいえ、やっぱり南比良稜線からの展望は素晴らしい。少し霞がかっていたが、琵琶湖対岸も何とか見えた。

1時間ちょっとで蓬莱山に到着。本日の最高点である。標高1174m


ここからびわ湖バレイの観光地エリアを通過する。GWの割には客が少なく閑散としていたが、大きなザックは嫌でも観光客の注目を受けるw 新設のロープウェイの支柱はかなりデカく、遠くからでも目立つ。

打見山頂の旧ゴンドラ駅は、少しだけ改装されていたがレストランや売店などはゴンドラ現役時代と同様に置かれていた。


琵琶湖寄りの窓から一枚。左が新ロープウェイ、右が旧ゴンドラ。当然ながらゴンドラは搬器も全て外して停止中。昔はゴンドラの大きなモーター音と振動がレストラン内に常に響いていたものだが。

少しだけ休憩して出発。木戸峠まではゲレンデ(ジャイアントコース)を下る。木戸峠からは普通の登山道に戻る。

木戸峠〜金糞峠〜八雲ヶ原の区間は、登山道の荒廃が徐々に進んできているようである。2年前と比べても変化が分かるぐらいである。特に倒木で登山道が邪魔されている部分が目立ち、木戸峠〜金糞峠の区間で10箇所以上はあった。他にも、木橋の崩壊などが見られるので、今後比良に行かれる方は注意されたし。

もちろんいずれも気をつければ十分歩けるレベルではあるし、元通りの静かな山に戻ってきたともいえるわけで、微妙なところ。人工的に整備することだけが登山道管理ではないわけで。



睡眠不足がたたって軽い頭痛も出てきたので、歩くペースを少し落とし、鳥谷山では座った状態での休憩を取る。(基本は立ち休憩。順調に行ってるときに座ってしまうとかえって疲れるので)

途中、堂満岳との合流点で運気が上昇したため、登山道から外れたところで用を足した。

そして、ほぼ予定通りの時間に金糞峠に到着。


夕食は、白飯・シャウエッセンソーセージ(ボイル)・さんまの蒲焼缶詰、そして余った白飯は永谷園・梅茶漬けで頂いた。

予想以上に頭痛と疲労が効いてきたので、翌日の体調次第で比良駅方面に下山することも選択肢に入れ、17時には早々と就寝した。途中何度かが覚めたが、翌朝のアラームまでしっかり眠った。


[2日目(4/27)]
予定通り3時50分に起床。結局11時間も眠ったことにw 朝食はサッポロ一番みそラーメンとふえるワカメ。

体調・筋肉痛も十分回復したので、予定通り北比良方面への縦走を続けることにした。

武奈ヶ岳までは複数のルートがあるが、今回は八雲ヶ原と旧ゲレンデを経由するルートを取ることにした。

金糞峠から八雲ヶ原の道は、木橋・丸太橋で何度か小川を渡るが、そのうち一本目の橋は崩壊して使えないため、代わりに架けてある簡単な丸太橋を渡るか(本来の橋より少し下流側にある)、飛び石などで渡渉をする。今のところは一本目の橋以外は問題なく渡れるが、今後さらに橋や登山道の崩壊が進むかもしれない。現地で各自判断をされたい。

八雲ヶ原に出ると森が無くなり、一気に視界が広がる。雲が流れて青空がのぞき始めていた。武奈ヶ岳に着く頃には、完全に晴れ空になっていた。

今一度数えなおしてみると、武奈ヶ岳のピークを踏むのは7回目だったw



谷間にはまだ雪が残っている



定番のショット 遠くには蓬莱山


いよいよ武奈ヶ岳から北比良のロングコースに入る。南部に比べると登山道の整備も行き届いており、アップダウンも適度でとても歩きやすい。



釣瓶岳にて小休止


笹峠までは、落葉性広葉樹の木々が並ぶ明るい稜線を行く。樹林の背が低く、間隔もゆったりしているため、とても開放感がある。



笹峠に到着。後ろを振り返ると新緑のトレイル。

ところが、笹峠を境に、人工林と思われる常緑性針葉樹の暗い森に一変する。まぁこれはこれで悪くない。


地蔵峠では、蛇谷ヶ峰方面の縦走路と、畑方面の下山路が分岐する。順当に道標・テープ・踏み跡をたどれば縦走路から外れることはないし、実際去年は何の問題もなく通過していた場所である。が、実は、この2本のルートは分岐後しばらくは極めて近くを並走しているため、今回自分は「おっ、右に赤テープの道があるじゃん」という具合に、不覚にもその下山路に入り込んでしまった。

とはいえ、見覚えの無い道&主稜線ではあり得ない急下降とあって、下り始めてすぐに疑念を抱き、地形図・コンパスと実際の地形を見比べて主稜から外れていることが分かったため、地蔵峠まで登り返した。約20分のロスで済んだのは、ひとえに早期発見のおかげである。本当に良かった。(後で出会った別のパーティーは、もう一本別の村井方面への下山路に入り込んでしまい、2時間かかって戻ったそうな・・・)

情報としては、縦走路は黄・緑・赤などの複数の色のテープがあり、明らかに尾根上の道と分かる緩やかな斜度であるのに対し、下山路は深さ2mほどの谷道が尾根沿いにつづら折になっているルートで、しかもテープは赤のみ。おかしいと思ったら「たぶん〜だろう思考」はやめて、早めに地形図とコンパスで確認しましょう。自分も今回そのおかげで救われてますので。。まぁ、ここは普通間違えない場所なんですが・・・


ということで、主稜線に戻ったところで、気を取り直して縦走再開。蛇谷ヶ峰に近づくにつれて再び落葉性広葉樹が増えてくる。登りも徐々に急になってくるが、急登はそれほど続かない。視界が開けてくると、蛇谷ヶ峰はすぐそこだ。



縦走終着点、蛇谷ヶ峰到着。

地蔵峠での登り返しがあったにもかかわらず、時間に余裕が出ていたため、ここでゆっくり大休止とした。すきやねんしょうゆで栄養補給をする。

あとは、朽木てんくう温泉まで確実に下山するのみである。前回はストックが無かったため、この階段道が非常に厳しかったが、今回はダブルストックのおかげでかなり楽に下ることができる。所要時間は同じだったがw


そして、14時20分に朽木てんくう温泉へ無事到着。温泉にゆったりと浸かって、風呂上がりは休憩所でご褒美のアイスクリームw(ストロベリー味にしてみた。おいしい。)


2回目の比良縦走を存分に楽しみ、山の勘もほぼ取り戻せた。この調子で、金曜日からの涸沢山行も油断しないように行こう、楽しもう。

そして、道の間違いには気をつけよう。