突破口

マンデルブロ集合のn次における点対称性と初期値規則性を理論的に証明できる可能性が見えた。・・・かもしれない。

文献に載っていたのはあくまで2次のときの理論で、これは以前すでに読んでいたが、これまではイマイチぴんとこなかった。というのは、その文献に載っていた証明があくまで自分の相手にしたい対称性や初期値の部分とは直接関係の無いものにすぎなかったため。だが、新学期になってその証明を再び見直してみると、もしやこれを応用すれば何か分かるかもしれない、ということに気づいた。

例の規則性を発見してからそろそろ1年。コンピューター頼みで「尻尾の切れたニセ実数」をたたいていた実験数学から、理論を武器に無限を扱う世界へ抜け出す。そんな突破口になるかもしれない。


だが、まだまだ先は長い。

まだ相当勉強しなくてはならないだろう。むしろそうさせてくれと願う。